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3 G ページ18

高校へ入ると、想像以上の太ちゃん先生の人気ぶりとモテぶりに驚いた。

教師のくせに女子高生の風紀を乱す元凶になってるし。

きっと担任じゃなかったら、学校で話すことなんて出来なかっただろう。

そのくらい太ちゃんの周りのガードは固かった。
特に先輩女子のガードが。

本当、担任で良かったと思う。

しかも私の苦手な社会科の教師。
これはもう補講して貰えるのは間違いない。

部活は勿論弓道部を選んだ。

女の先輩達がちょっと怖そうだったけれど、仕方がない。

正直、太ちゃんの勤める高校に進学するかどうかは凄く悩んだ。

プライベートで逢いたかったら、同じ高校じゃない方がいいのかもしれない。

だけど太ちゃんが私と頻繁に逢ってくれる保証は何処にもなかったし、太ちゃんの立場上それが簡単じゃないことも理解っていたから。

ならば同じ高校の方がまだいいのかもしれない。
そう思ってこの高校を受験し、無事合格した。

太ちゃんの授業は週4回。

地理の授業は全く面白くなかったし、受験科目でもなかったから、太ちゃんのことだけずっと見つめていることに徹した。

赤点取ったら補講して貰えればいいし。

そんな私の心の中なんてお見通しなのか、私と目が合うと太ちゃんは毎回顔をしかめる。

こんな風に逢える毎日が夢みたいだった。

学校の太ちゃんは、生徒達に笑ってたり、怒ってたり、呆れてたり、色んな太ちゃんがいた。

想像していたよりずっとテンションが高くて、天然も炸裂していて、生徒達にからかわれたりもしていて、ちょっと意外だった。

まだ私の知らない太ちゃんがいる。

産まれた時から私のことを知ってる太ちゃんだけど、私は太ちゃんが言ってた通り、太ちゃんのことを少ししか知らないんだって思った。

小さい頃からずっと一緒だったから、何でも知ってるような気に勝手になってたけど。

どんな女が好みなのかすら知らないし。

てか、ここにいるんだよね、恋敵。

生徒が1200人もいる高校だから教師の数も多いし、若い女性の先生も結構な数いるからはっきり言って分からない。

でもここに太ちゃんに抱かれてる女がいるんだって考えたら、身体中の血液が沸騰しそうになる。

私だってもうすぐ16だし、結婚だって出来る年だし、やっとやっと同じ土俵に立てたんだから、絶対にこのまま不戦敗なんてしない。

拳を握りしめてガッツポーズをした私に、同じ週番のニカちゃんが、

「帰りたいから早く日誌書いてよ」

呆れ顔で呟いた。

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ましろ(プロフ) - ayachokoさん» た、大したことない(爆)太ちゃんが独りで息巻いてるだけです(爆)(爆) てかそんな思い付かないですよねアクロバティックなこと← (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ぐりさん» うわぁーもう半月経ってますね涙。ご、ごめんなさい;; しかもこの先、しばらくずっと話も動きませんが、どうかお付き合い下さいませヽ(;▽;)ノ (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - mamiさん» だいぶお待たせしてしまい本当にごめんなさいっ(土下座)体調崩して長期療養していて涙 ぼちぼち復活出来そうなので頑張りますね><。。 (2017年12月14日 9時) (レス) id: df578ce2f7 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - すごいです、ましろさん…!!脇の下攻めるとかさすがすぎて(//∇//)私が知らない愛し方で啼かせて太ちゃんっ!←違う 自坦のハッピーエンドが少ないましろさんの作品。このお話はどうなるのか…ドキドキ(@_@;)続き楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2017年11月30日 12時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり(プロフ) - もーう息苦しい!!ので、続きを!!どうかよろしくお願いしますー!!笑 (2017年11月28日 23時) (レス) id: ccfaf12877 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2017年10月14日 16時

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