七話 ページ9
A視点
誰かに揺られる感覚を覚え、俺は目を覚ます。
眼を開けると、其処にはとんでもない美形の男がいた。
突然だが、俺はイケメンが嫌いだ。
だって、イケメンってだけでイケメンは彼女が出来るし人生が優遇されるし女子にちやほやされるし彼女も出来る。
人生は理不尽で不平等だ。特にイケメンとモブの差は酷い。
だから俺はイケメンが嫌いだ。
姉がいっつもイケメンがメインのゲームの話をしてくる度に殴りたくなっていた。
とうらぶがどうとか、文アルがどうとか、普通に興味ないしイケメンしか出てこねーし。
つまり、何が云いたいかというと。
俺の目覚めは最悪だった。なんだここ地獄か??
死闘してから目が覚めたんだからもう少し優しくしてくれたって良くない?
え?何?其れとももう俺死んでるの??
いや痛みがリアルすぎるから生きてるな。生きてるのは嬉しいけどイケメンに囲まれてるこの状況は悲しいというか辛いな。
まぁ此の事について考えるのは止めよう。
軽く辺りを見回してみた所、俺を抱えているのは一期で、他にも鶴丸、秋田藤四郎、物吉、大倶利伽羅、燭台切が居た。
すると、一期一振が俺の熱い()視線を感じ取ったのか此方を一瞥し、そして何事も無かったかのように前を見てからもう一回こっちを見た。
見事な二度見だった。
…………つーか俺お姫様抱っこされてるんだけどなにこれ。
いやでもそれより此処どこだ。よし聞いてみよう。
『…………ここは、何処だ…………』
聞こえているか不明なぐらい凄く小さな声になってしまった。
まぁしょうがない。俺はコミュ障な上に嫌いなイケメンと話してるし大けがしてるしな。
「嗚呼、鶯丸殿!生きておられたのですね!」
『勝手に殺さないでくれ…………ちゃんと生きている』
耳鳴りと眩暈が酷いし意識を繋ぐのでやっとの状態だけどな。
正直会話したくない。もう一回寝たい。
「いや、然し良かったぜ。もう直ぐで本丸だから其れまで頑張ってくれ」
『ああ、ありがとう………』
「よかったぁ………鶯丸さん、死んでるのかと思ったよ」
死に掛けてはいるが。
其れは声に出さず、さてもうひと眠りともう一度目を閉じた時に丁度本丸のゲートを潜り抜けたらしかった。
俺がやむなく目を開けると、其処には大きく立派な日本家屋と驚いた様子の刀剣達が居た。
駆け寄ってくる者、慌てる者、デカい日本家屋に入っていく者。
つかカラフルだなオイ。
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リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月15日 19時