五話 ページ7
A視点
首を落とす。胴を貫く。斜めに裂く。
敵をありとあらゆる方法で傷付け、殺めていく。
全ては生きる為。
そう言い聞かせる事をせずとも、もはや嫌悪感すらない。
ていうかこれ、敵だししょうがないよね!!えいっ☆ぐらいのノリで行った方が楽かもしれない。
良し判ったハイテンションで行こう!!
…………そうだ実況しよう!(唐突)
実況と解説は俺!!宜しくお願いします!
おーっと鶯丸、敵の頭を次々に落としていく!地面に落ちた首はまるで台風の後の梨園の様だ!
万死が口癖の雅ゴリラや、殺してやるよ子猫ちゃんの刀もこれには適うまい!!
然し時間遡行軍も一撃一撃が浅いが着実に鶯丸にダメージを与えていくゥ!止めてくれ!!
つーか幾ら切っても数が減らねぇ!どんだけいるんだ時間遡行軍!!
……………………
…………テンション上げても普通にキツイから元に戻ろう。
何してんだろうと溜息を吐いて、また敵に突っ込んで行こうとしたその時。
突如、俺の腹に感じるとんでもない痛みと異物感。
焼ける様な、其れで居て鋭い痛み。とても拭いきれない異物感。
恐る恐る下を見れば、俺の腹から飛び出している何か。
日の光を器用に吸い込みてらてらと鈍く光っているそれは、俺の血で赤く濡れている。
脳が理解することを拒否する。
ああ、でも、これは。
『ッがハァ…………!!』
血反吐を吐くも、俺は素早く刀を腹から引き抜き刀を持っている奴の首を切り落とす。
痛みに呻いている暇は無く、気絶する事も許されない。そんな事をすれば死んでしまう。
俺は生きる。何としてでも。
それからは、ただがむしゃらに刀を振るう。
時間遡行軍を全滅させた時はもう折れる寸前の重傷だったが、其れでも生きていた。
だが、もはや体を起こしていることすら出来ない。
地面に倒れ込んで、ひゅう、ひゅう、と浅い呼吸を繰り返す。
其れすらももう辛い。
ああ、眠くなってきた。
耐え切れず俺が眼を閉じる直前、誰かが俺を呼んだような。
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リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月15日 19時