四十三話 ページ45
A視点
俺は手で腕をさする。
三日月と話していて悪寒が止まらない為、無意識にさすっただけで寒い訳では無い。
だが三日月と大包平は其れを目ざとく見つけた様で、「「寒いのか?」」と揃って訊いてくる。
勿論、大包平は直ぐに反発して言葉を発していたが。
「同じ言葉を同じ時に喋るな!!!」
『犬包平………じゃなかった、大包平。少し静かにしてくれ。』
「おい今」
「話が逸れたな。鶯よ、寒いのか?」
大包平は、何故か感情を押し殺すようにして眉間に皴を大層寄せながらも声を出す。
「…………そうだったな。鶯丸、寒いのか?」
何気なく庭を見れば、美しい夕焼け空と秋の庭が広がっている。
思わず目を細めて見入ってしまう。手入れとか大変なんだろうなぁ、とか考えながら。
だが確かに、秋の、然も夕暮れと云う事で云われてみれば少し寒いかも知れない。
まぁこれぐらいは問題ないか、と重い返事をする。
『…………いや、大丈夫だ。確かに多少涼しくはあるが』
「本当か?」
『本当だ』
「俺には寒そうに見えるぞ」
『………多少、寒いな………』
何コイツら超能力者?怖いんだけど??
俺が寒がっていると云う事を的確に見抜かれた俺は。多少ビビりながらも白状する。
白状した俺に、大包平は「少し待って居ろ」と言って何処かへ行き、戻って来たと思えば上着を取ってきてくれていた。
意外にサイズが合っていたので誰の物かと問えば、鶯丸の物だと云われた。通販で他の服と一緒に頼んでいてくれたらしい。
主さんが良い人過ぎてヤバイ。あとでお礼言わなきゃ。
因みに、三日月は大包平がいない間、何処から出したのか温かい茶を飲ませてくれた。
そんなこんなで俺は二人に礼を言い、二人の口喧嘩………と云うか、大包平が三日月に一方的に突っかかっり、三日月の発言に悪寒を感じながらも、夕飯を取る為に大広間へ向かったのだった。
因みに三日月も付いて来た。大包平と三日月、実は仲いいだろ??
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リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月15日 19時