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四十二話 ページ44

A視点



俺はガラガラと車椅子を押されながら本丸内を移動する。

凄くむず痒い感じがするが、まぁ、うん、しょうがないんだよなぁ。



俺がそんな風に色々な物に葛藤しながら大人しくしていると、前から三日月がやってくる。



うっそやんよりにもよってラスボス系かよ…………絶望しかねぇ…………



俺が人知れず絶望していると、大包平が威嚇の様に大きな声を出す。

正直耳が痛いので黙ってほしい。



「三日月貴様!!!」


『大包平、煩いぞ。どうしたんだ?』


「如何したも何もあるか!!!何故此処に居る!!!」


「あなや、俺はただ廊下を歩いていただけだぞ」


『だろうなぁ。大包平は少し落ち着け』



取り敢えず、何をされたわけでもないので正しいと思った三日月を擁護する。

大包平は俺が天下五剣を味方したのが複雑だったのか悔しそうな顔をし、心なしか三日月は笑みを深めた気がした。



「其れは良いとして………はて、鶯は歩けぬ様な重体だったか?」


『俺も良く判らんが、足の骨がやられているらしい』


「おい、教えて良いのか?」


『どうせ皆後で知るだろうからなぁ。遅いか早いかの違いだけだろう。

まぁ、細かい事は気にするな』



俺がそう云えば、大包平は若干眉をしかめたが何も言わなかった。

何で眉をしかめたんだろうか。どう足掻いても天下五剣にすること全てが気に入らないのだろうか。



そんな事を考えていると、三日月が俺をじぃっと見つめて来る。

何故か悪寒が止まらない。何でだろう、やっぱりこいつがラスボス系だからだろうか。



「ふむ…………成程、自らの意志では歩けない状態にある訳だな。

つまり、その椅子を押す者の手でしか移動できない訳か。

と云う事はだ。その椅子を押す者の意志に従わざるを得なくなる訳だな?」


『…………ああ、一応、そうなるな…………歩けなくも無いが』


「いやいや、無理をするべきでは無いだろう。ゆっくり安静にしながら治していくべきだ。

………して、その妙な椅子、楽しそうだな。是非とも俺が押してみたい」


「誰が押させるか!!!」



大包平は元気だなぁ、と適当な事を云う。



あと、何でだろう。いや、マジでなんでだろう。

三日月と話してる時って悪寒が止まらないんだけど。本当に怖いんだけど。なにこれ。

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リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年9月15日 19時

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