三十八話 ページ40
A視点
俺は前の二人だけで精神的にも肉体的にも疲れたのに、まだ大包平が残っているという事実にSANチェックが発生しそうになって吐きそうになる。勿論ストレスで。
だがまぁ、大包平だし大丈夫だろう。ていうか前の二人よりはマシだろう。
………マシ、だよな?そうであって下さい本当にお願いします。
マシになってくれないと俺が本当に吐いてしまう。精神的にも肉体的にも限界なんだよ。
いや、死にかけた時よりはましになったけど。あの時は本当にもうなんかヤバかったからな。
俺がそんな事を考えていると、大包平が話を切り出す。
「主、そして薬研と話して来たんだが」
『そうなのか』
「ああ。傷に関しては聞いているだろうが、足の傷は特に酷かったらしいぞ。」
『そう云えば、最近は足の痛みが酷かったような気がするなぁ』
「…………無理に動かしていた所為で余計に悪化していると言っていた。
本丸内の移動には、暫く車椅子が必要になるらしい。車椅子は本丸の備え付けであった」
『それはそれは………』
「これはついさっき分かった事らしい。疑似的な精密検査、とやらをした結果が今出たらしいな。
本来ならば風呂も歩いて行かせるべきでは無かった」
『まぁ、それ位は問題無いだろう。それにお前に責任は無い』
…………俺、足にそんな爆弾抱えてたの?マジで??それなのに走ったりしてたの?やばくね?
云われてみれば確かに他よりも痛く感じるが、全身痛いのが普通な俺にとっては特段酷い痛みな訳でも無いし…………こりゃ気付けねぇわ。
兄貴も酷い状態なんだろうなぁ。
………なんというか。
流石にアレだな、心配になって来た。なんやかんやで兄弟だし家族だし。
でも、あれだな。他の所よりも足の怪我が酷いって云われれば納得は出来る。
蹴り合いは何時でも簡単にできるし。食事の時も机の下で蹴ったりできるしな。
殴り合いよりも良くしてたかもしれん。
俺が納得してうんうん頷いていると、大包平が何かを呟く。
「…………逃がさない為か?いや然し、其れでは何故戦場に出した…………?」
『何と言った?』
「いや、何でもない。」
不思議な奴だなとは思いつつ、俺は特に気に留める事も詮索をする事もしなかった。
正直どうでも良いし。
581人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月15日 19時