【刀剣乱舞】ﾁｬｱと鳴く鶯に成ったと思ったら女だったんですけど【勘違い】

三十三話 ページ35

A視点



俺達が揃って襖の方を見ると、其処には人二人分の影が。

シルエット的に燭台切と一期だろう。



冷や汗が噴き出るのを感じる。



………やっべどうしよう。来ちゃったよお二人さん。



俺は焦りつつ、然し悪名高い一期一振さんに外で待っててもらうなんてことは恐ろしくて出来ないので入室の許可を下す。

隣の大包平に追い払って欲しい位だが、流石にそんな事を云ったら不審がられるだろうし一期一振ｻｧﾝにそんな事を知られたらどうなるか………



恐ろしくて何もできない。思考が停止しそう。ていうか停止しかけてるし五歳児ぐらいに退化してる。




恐怖って 凄いなぁ 人間を 退化 させられるんだぁ (現実逃避)



俺が心の中でガクガクブルブルしながら思考を速やかに停止させていると、襖が開いて二人が入ってくる。

入って来るな来るなと念じる俺の思いは虚しく散った。



もしかしてシルエットが見間違いだったかもと思い、入って来た二人をチラ見する。



うん。水色の髪が特徴的でロイヤルっぽい優男と、黒い髪を持った伊達男だ。

残念ながら見間違いでも何でも無かったな。普通に、ナチュラルに一期さんいたわ。

世界は非情だ。このことを再確認した日だった。



この前からずっと厄日だ………(頭抱え)

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