二十話 ページ22
A視点
俺が人知れず首を傾げていると、光忠が急に「そうだ」と言う。
「鶯丸さん、お風呂入ってきたらどうだい?三日も寝込んでたんだし気持ち悪いだろう?」
『…………言われてみれば…………そうだな』
「なら入っておいでよ。お風呂場の人払いは済ませておくから」
『…………何から何まで、悪いな。』
「とんでもない。もう鶯丸さんは本丸の一員なんだから、これ位当然だよ」
と、満面の笑みを浮かべ、ウィンクしながら云う光忠。
流石伊達男。イケメン過ぎて本当に嫌い。
そう云う奴がモブを差し置いて女子にモテるんだよなぁ!長い学校生活のお陰で知ってるんだよ!!
あと俺もさっき不覚ながらキュンとしたもん!!女子の気持ちが分かったもん!!!
でも、そっか。
『…………本丸の一員、か…………』
俺はこれから、この本丸の一員なのか…………
……………………
…………ここ、こんなにイケメンだらけなのにやっていけるかな…………
個人的に物凄く不安しかないんだが。
そんな俺の心を知らないであろう平野は、何故か張り切った様子で俺に声を掛けて来る。
「鶯丸様、我々はもう仲間です。何時でも、何でも、遠慮なく仰って下さい!」
『…………そうか、有難う』
流石に俺はそんなに我儘じゃねぇよ?一体俺はどんな風に思われてんの??とか思いつつ、口に出さない俺偉い。
そんなこんなで話していると、軌道修正とばかりに鶴丸が声を出す。
「さて、じゃあ湯浴みに行くか?」
「おい待て。其の前に着替えを如何するつもりだ」
あ、と間抜けな声が四人分漏れた。
『…………この服のままは駄目か』
「駄目だよ!ちゃんと洗濯するからね!
…………うーん、他の子から借りるとか?それなら同じぐらいの背丈の子から見繕えばいいし」
「ですが…………鶯丸様と同じ体格の方の服となると、その…………
きょ、胸部が…………引っ掛かって入らないと思います…………」
「ああ、確かに君は随分と立派な物を持ってグフッ!?」
「鶴丸貴様!!!」
『落ち着け大包平』
そんな感じで五人(ほぼ大包平と鶴丸の二人だけだが)でわちゃわちゃ話すが、一向に何も決まらない。
昼間あれだけ寝たにも関らず俺はもう眠くなってきたので、正直話し合いとかせずに早く風呂に入って寝たかった。
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リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年9月15日 19時