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十九話 ページ21

A視点



そして二人…………二振り?の間で一悶着あり、少し落ちつかせた後。

因みにその間に俺は平野に(チャア)を入れて貰った。



俺はその(チャア)を啜り、一言。



『落ち着いたか』


「ああ」


「すまなかったな」


『分かればいい』



またずずずとチャアを啜る。



前は何も思わず飲んでいた緑茶がとても美味く感じられる。

これは俺が鶯丸になったからか、平野が茶を入れるのが上手いからか、はたまたその両方か。



兎に角、俺の磨り減った精神が癒されていくのを感じる。チャアうめぇ…………



と、そんな所でまたもや襖が開く。



全員が今度は何だと襖へ視線を向けると、其処には眼帯を着けた色男………燭台切光忠が立っていた。



…………この空間どうなってんの…………?四人(四振り?)もイケメン居るんだけど…………



俺は心の中で毒づくが、そんな事をしてもどうにもならないのは事実だ。

でもなぁ…………そろそろむさい男共だけじゃなくて美女が見たい。

だって俺健全な男子高校生だし。そう思うのもしょうがないだろ…………



そんな俺の心は露知らず、顔に人の良い笑顔を浮かべて声を掛けて来る光忠。



「鶯丸さん、お粥どうだった?口に会えばいいんだけど…………」


『美味かったぞ。あんなに美味い物を私は食べた事が無い』


「…………鶯丸さん」


『なんだ?』


「この世界にはね、美味しいものが沢山あるんだ。

僕は人の姿に成ってからもう暫らく経ってるけど、他にも沢山美味しいものを食べたんだ。

今すぐには無理だけど、僕は腕によりをかけて料理を沢山作るから、そうしたら鶯丸さんにも食べて欲しいな。」


『…………ああ、そうか。そうなのか…………

ならば、その時を楽しみにしている』



そう云うと、嬉しそうに笑う光忠。



………嬉しそうな所に水を差して大変申し訳ないんだけども、一つ訂正させて貰うと。



俺、元一般人出身だし美味い物とか結構な量食べてるからね??



確かに母親の料理は壊滅的で食えた物じゃ無かったけど、父親は普通に料理出来るし?

もっと言うと、俺も料理できるからね?いや簡単な物しか出来ないけどさ。



それがなんで俺美味い物食った事無いみたいに思われてんの??お陰で凄い微妙な反応しかできなかったんだが。

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リオン♛ - 四十話の仕組み凄いですね❗ (2022年7月28日 9時) (レス) @page43 id: b70e4d72d6 (このIDを非表示/違反報告)
梨の子(プロフ) - 今更ですけど青くして調べるって押したら出てきましたよ!! (2021年7月23日 10時) (レス) id: 52f349caa9 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 彼岸花さん» あれ?なんででしょう……? (2018年10月24日 16時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 四十話の文字を選択で青くしても見れませんでした… (2018年10月24日 3時) (レス) id: da7e05a086 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者(サブ垢)(プロフ) - 阿国さん» いえいえ、こちらこそこの作品をご愛読下さり有難う御座います! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 787e58ff6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年9月15日 19時

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