【刀剣乱舞】ﾁｬｱと鳴く鶯に成ったと思ったら女だったんですけど【勘違い】

十五話 ページ17

A視点



百舌、もず…………確か鳥だったっけ？

そんな如何でも良い上に大分朧げな知識を探りながら、『いい名前じゃないか』と適当に褒めておく。



ていうか此の人、初対面で凄い失礼な事云ったのに保護までしてくれるとか神かよ。



…………余計目が合わせられなくなってきた…………聖人過ぎて目が痛い。



「あと、保護についてだが…………保護と云っても其れは名目上だ。

保護＝本丸の一員、となる。其れでも良いか？

いや、途中からでも嫌になったら傷だけ癒してから次の本丸に向かえばいいんだ。返事は急かなくても良い」


『ああ…………私は保護を受け入れよう。これから何をすればいい？』


「本当か！信用してくれてとても嬉しい。ありがとう、鶯丸。

暫くは何もしなくていい。ゆっくり休んで、そして心の整理をしてくれればそれでいいんだ。」


『…………本当か？』


「ああ」



エッ何この好待遇…………逆に怖くなってきたんだけど…………

俺がえ？なにこれ詐欺？と地味に怯えてｶﾞｸﾌﾞﾙしていると、大包平が俺に目線を合せて話始める。



「鶯丸、安心しろ。此処にはお前の恐れるものは何一つ無い。

怯えるものは、何もない。もしもあるのならば、俺がそれらから守ってやろう。

鶯丸。お前には、俺が居る。」


『大包平…………』



いっつもサラッと心読まないで頂けますかね大包平サァン！！？？



つか正統派イケメンに目力付きでそんな事云われると地味に説得力と安心感ある…………

やっぱりイケメン嫌い…………



まぁ、安心したのも事実なので適当に礼を述べ、恐れてなどいないさとも言っておく。



この会話をすれば百舌は満足したのか、また様子を見に来るからと去っていく。

大包平と平野は残るようだが…………



…………平野、そう云えば居たなお前…………



思いっきり空気だったから忘れてた。ごめん。

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