【文スト】転生したら兄に後戻りできないレベルで愛されてしまっているのだが。

ファースト ページ18

A視点




姐さんはまるで子供を諭すように言う。




「よく考えよ、A。あの子が光の世界に行ったとして、幸せになれると思うか？

光の圧倒的な熱量に焼き焦がされるだけじゃ。」



『………けれど、鏡花ちゃんは、私達とは違うでしょう。』



「何が違う？」



『あの子には、仲間がいる。異能だってそうです。忌み嫌われる異能でなく、人助けに使える異能。

それに、ねぇ、姐さん。』




一拍間を置いて、ちょっと戸惑いがちに、けれどハッキリ目を見て云う。




『あそこには、兄さんが居ます。』




其の言葉に姐さんは酷く驚いた様子でギョッとして、そして目を細める。




「………お主も光に目が眩んでおる。

よくよく考えよ、A。希望を抱いた結果のお主は如何なった？徒に心を壊しただけじゃ。

あの子に同じ結果を辿って欲しいというのかえ？」



『………………』




全く反論できない。その通りである。私と同じ結末通って欲しい訳が無い。

えーあーでもなぁ………原作知ってるし、鏡花ちゃんを応援した身としては………でもなぁうーん………

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