【文スト】転生したら兄に後戻りできないレベルで愛されてしまっているのだが。

そんなこんなで ページ2

A視点




まぁそんなこんなで、変な事に巻き込まれたりもしたが時間が経って鏡花ちゃんが太宰さんを連れて帰って来た。




私は鏡花ちゃんがしたくもない仕事を頑張っている間に何をしていたんだろうか。

いやでもほら、書類整理とかもめっちゃしてたし(震え声)




でも、これで鏡花ちゃんとのお別れがぐっと近づいたなぁ………寂しい………

まぁ鏡花ちゃんが幸せならそれが一番なんですけどね！ヲタクとしては！！




そう考えながら、私は任務を終えたばかりの鏡花ちゃんの頭を撫でる。




鏡花ちゃんにはすぐ次の任務が控えている。

そう、鏡花ちゃんがマフィアを抜ける原因となる列車爆破未遂のやつだ。

つまりはこれで私と鏡花ちゃんが会うのは最後になるかも知れないのだ。




いや会うかもしれないけど。

でもそしたら敵としてとかだろうからなるべく会いたくないような、それでも会いたいような複雑な気持ちである。




私はうーんと唸るが、まぁどうにでもなるだろと阿呆の考えで思考を隅に追いやり、鏡花ちゃんを元気づける作業に入った。




『……鏡花ちゃん、貴女が生きていることは罪なんかじゃありませんから。

どうか、頑張って生きてくださいね。その道に困難が多かろうとも、貴女は必ず報われるのですから。』




鏡花ちゃんはやっぱりよくわからない、と言った顔で見上げて来た。




えっやっぱり鏡花ちゃんぎゃんかわ……尊すぎ……いや何時も鏡花ちゃん可愛いけど……




じゃなくて。まぁこんな言葉聞いたらそりゃ良く判らなそうな顔もするよね。

原作知識なかったら何言ってんだコイツってなるような言葉ばっか言ってるからね。しょうがないね。




それでも鏡花ちゃんが引かないのはこの前の会話のお陰なのか、それとも気を使ってくれてるのか何なのか。




『判らなくて良いんです。後で少しでも助けになればという願掛けの様なものですから。

……さぁ、もうこんな時間です。行かなくては。』



「……はい」




そう言って任務に送り出す。この任務には何としてでも送り出さなくてはいけない。

だってそうしたら原作通りに鏡花ちゃんが助かる！第三部完！なのだから。

ハピエン厨の私としては、ヲタクとしても一人の人間としてもどうしても鏡花ちゃんに幸せになって欲しい。

何回でも言うけど鏡花ちゃんには幸せになって欲しい。皆だってそうじゃん？？




……問題はこの後、私が捕えられた太宰さんに会いに行くかどうかなんだよなぁ……

ぼーっと→←設定&人物色々

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す