【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が五回 ページ7

A視点




敦君は私が自分のことを美人と言った事についてちょっと引いたようだが気にしない。

まぁ転生者もこれぐらいキャラが濃くて良いんじゃないかな。原作キャラも似た様なもんだし。




『因みにそのカステラね、なんか凄い有名な職人さんが手作りしてるとかで凄い高いんだよ。

数量限定してるし。十万は行ったような希ガス』



「えぇっ！？」




宇宙生物を見たかのような面持ちで、まじまじとカステラの空箱を眺める敦君。

いやぁ揶揄い甲斐がある。原作での太宰さんの気持ちが痛いほどわかる。

これなら国木田さんとかと喋るとめっちゃ楽しいんだろうなー！会いてー！！




『まぁ私そんなにカステラ好きじゃ無いんだけどね。送り返せばよかったかな。

好みのリサーチぐらいはして欲しいもんだよ全く。好み教えなかったの私だけど。』



「………凄いですね。皆から必要とされてて」



『いーや、それがそう言う訳でも無いんだなぁこれが。

まぁパトロンが腐る程いて望まれてるのは事実だけどね！悲しい………悲しい？ことに！

でも実はお姉さんヤバイ奴等にも追いかけられてるんだよね。だから今の所持金五百円。』




そう言って掌の上に五百円玉を乗せて見せる。




「え、でもその荷物の中身は………」



『高価なものは結構入ってはいるんだけど現ナマはこれだけ。あ、見てみる？リュックの中身。

でもその中身を換金しようとして裏でも表でも足付けると面倒だからなぁ………辛いよね！』



「………何者なんですか………？」



『ヤベー所とパトロンから追っかけられてる転生者Ｄ』



「ふざけないでくださいよ………」



『事実なんだなぁこれが。』




敦君は揶揄われたと思ってふんすふんすしている。

事実を言っても信じて貰えないこんな世の中じゃ。はーやだやだ！ハードモード！！

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