【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が四十回 ページ46

A視点




そんなところで、私は『さて』と言ってお会計を済ませ、そして出入口に近づいた。




『じゃー私帰るね！またパトロンに貰った新しいお家見学に行かないといけなかったりして忙しいから！』



「はぁ………が、頑張ってください？」




敦君のクエスチョンマークが入ったような、やや疑問形のようなセリフにウインクを返し、ベルをカラコロカラコロ鳴らしながらドアを開けてこの店から立ち去る。

そしてその時ケーキとかを注文してたことを思い出したが、今もう一回戻るのは流石に……なんか、ほら、ね？あれじゃん？

うん。アレなのでやめた。まぁケーキはほっといても乱歩さん辺りが食べてくれるでしょ。多分。




ていうかお会計の時一声かけてくれてもよくない？あれ？言われてた？私がポンコツで上の空だっただけ？

あ、そっかぁ……うん……なんかごめん……




そんなことを考えながら下を向いて歩道をとぼとぼ歩く。




うん、下方にはアスファルトが見えますね。わぁ流石コンクリートジャングルな都会！

とかとんでもなくくだらなくて間違いなく脳のエネルギー無駄遣いなことを考えていれば、口元を抑えて路地裏に引きずり込まれた。




はッなにこれ助けてふじこふじこ助けて！！！とバッチリパニクったが、ちらっと見えた口を押える貧弱な青白い手と原作の時間軸ですべてを察した。まーたヤンデレサイコ(男の方)か……

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