外出が二十二回 ページ24
A視点
しかし数うちゃ当たる作戦も敗れ、うーんうーんと唸る敦君。
まぁポートマフィア歴代歳少年幹部とか絶対当てられんわな。当たり前である。寧ろ当てたら引く。
そんな事を考えながらコーヒーを啜っていれば、国木田さんが口を開く。
「だから本当は浪人か無宿人の類だろう?」
「違うよ。この件では私は嘘など吐かない」
『まぁそこは私が保証できる。コイツの前職知ってるし。』
そう言えば、「えぇっ!?」という驚愕の声が店内に響く。
「知ってるンですか!?」
『おん。まぁ何かと長い付き合いなもんで。
まぁ一緒に居た時間は短いけど!私やべーやつらに追っかけられてるからね!しょうがないね!HAHAHA!!』
無駄に明るく騒がしく言えば意外にも華麗にスルーされる。
エッ何?なんでこんな変人の扱い慣れてるのこの人達??
アッ武装探偵社が変人の集まりだからか!この上ないぐらい納得〜〜!!!!
「で、こいつは何の仕事をしていたんだ?まともな職に就いていたのか?」
『真面………』
にっこにこしてる太宰さんと視線がかち合った。
『ちゃんとしてる職ではあったけど。』
ある意味な!と心の中で付け足す。
いや、うん、ある意味まともでちゃんとしてるじゃん?倫理と道徳的には完全アウトだけど。
『まー変わった仕事だったよね。私的には。あと多分百回言っても当たらないよ。
でもまぁ新人くんが七十万手に入れられる事に賭けてこの場では言いませーん。
精々頑張るがよいぞ皆の衆。あ、そろそろ帰るね。』
「ええっ、もう帰っちゃうのかい?」
『さっきから携帯の通知ヤバくて画面見れないからね。もう通知の内容怖くて画面見れない。
そしてそろそろアイツのとこに行かないと家のドアがご臨終間違いなし。』
と言いながら、マナーモードで震えまくっている携帯をひらひらさせる。
『あー……行きたくないけどしょうがないかぁ……』
「が、頑張って下さい?」
疑問符付きのそれを聞いてから立ち上がり、この席の伝票を抜き取ってお会計に行く。
こうやって格好良く奢ってみたかったんだよね!エリートっぽく!まぁこれパトロンの金だけど。
「え、あ、悪いですよそンなの!」
『いーよどうせ私の金じゃないし。じゃね敦君!
もし困ったら私がパトロンになってあげることも吝かではないレベルで気に入ってるから、また会おうぜ!』
そう言ってウィンクをキメる。
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紅(プロフ) - 終わっているですと!? (2月20日 0時) (レス) @page48 id: c840862e70 (このIDを非表示/違反報告)
くまさん - お願いします!!!終わらないでください!超好みの小説なんです〜! (12月10日 1時) (レス) @page48 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
メープル - こういうのホンっと好きです!続きをお願いします!!!! (12月9日 14時) (レス) @page48 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - おわた? (12月2日 10時) (レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 終わっ…て…いる…? (9月8日 16時) (レス) @page48 id: 8f5d606c19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月20日 9時