【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。 (ページ20)

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外出が十八回ページ20

A視点

話を聞いた太宰さんは、私を腕の中にすっぽりと収めながら言う。

『近い近い近い』

「照れてるのかい？ふふ、可愛いねぇ。」

そんな事をのたまう太宰さんの顔に一発入れたくなるが、でもやっぱり顔が良いのでやめておいた。

「………彼女の言うパトロンたちもね、彼女が自分を愛する事なんて無いって分かっている。

それでももう彼女の虜になって、彼女無しで生きられなくなっているのさ。正に彼女は魔性の女だよ。」

『その呼び名ダサいからやめておくんなまし。でもなんでマジで私デレとか見せないのに好きになるんだろうね？フシギダネ？？

サキュバスと縁があるのかな…………前世がサキュバスだった覚えは無いから先祖にサキュバスいるのかもめ。

あと近いって！お触り禁止！！しばくぞ！！』

ひえぇ太宰さんのキャラ崩壊………私キャラ崩壊見たくない………解釈違いです………

『あと私、そろそろ行かなきゃいけないから』

「あら、どちらへ？」

『そんな熱情的なパトロンたちの中でも更に過激なパトロンの元へ。

ドア蹴破られちゃたまんないからね、代わりは幾らでも用意できるししてくれるけどまた引っ越しとかめんどくさい。』

「ほ、本当に大変なンですね………」

『そうそう。ヤバイ奴らからも過激なパトロンからも追っかけられてるからね、私も大変なんだよ。』

例を挙げるとするならば、イギリスには某時計塔の従騎士をしているクレイジーサイコレズパトロン、ロシアには今話題の手段を選ばないマッドな魔人さんっていうパトロンが居るし。

しかもどっちもキャラ崩壊だし。もうなんか泣きそう。

………残念ながら他にもキャラ崩壊は国内外問わずいっぱいいるし、今から会いに行くのもその類なんだけどね！畜生！！

人物ヒントはさっきの電話からのお相手です！泣きそう！！