【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が十三回 ページ15

A視点




目を開くと見知らぬ天井だった。




………いや正確にはめっちゃ知ってる。一昨日パトロンから貰った高級高層マンションの一室だ。

そしてここは寝室。めっちゃふかふかの天蓋付きキングサイズのベッドが備え付けられている。




金持ちってこんなので毎日寝てんのか。凄いな金持ち羨ましい。




まぁ私も特務課に追われないこういう僅かな間はずっとこんな暮らししてるんですけどね！

いやぁパトロンってばなんでもくれるからね。本当に何でも。多分死ねって言ったら死ぬ。




……言っといてなんだけど最早狂気で引く……こわ……近寄らんとこ……




ガチャ、と寝室のドアを開ければ其処にはリビングと贈り物の山が。

一体どうやって住所特定してるのか知らないが、引っ越しした次の日にはこれだ。

そして貢ぎ物の量は今日は二日目だから初日から増えているのは言わずもがな。




えっ昨日は何してたのかって？約束通りパトロンとデートしてました。約束は守る方なのである。




私はその貢ぎ物の山の中から適当に服を選んで着替え、パトロンから貰った万札ぎっしり財布を持ってバッグに放り込む。




そして当然の様にそれら全て素人でも分かるあきらかな高級品である。パトロンってスゲー！




さて朝食を外に食べに行こう、と息巻いた時だ。

purururur、とスマホが鳴った。




首を傾げて画面を見れば、知らない電話番号からの電話。間違い電話かパトロンか。

取り敢えず出てみようと電話を耳に当てる。




『もしもし』



〈よォ、A〉




ブチ切りしてスマホの電話を落として構わず外に出た。

誰からの電話かって？ははっ、察して。ヒントは帽子。わおほぼ答えだね！




………キャラ崩壊見たくないの………許して………

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