【文スト】危険人物に生まれ変わったので生を謳歌してやろうと思った。勿論後悔も反省も全然していない。

外出が十二回 ページ14

A視点




いやだってやばくない？マンション一棟とか要らないじゃん？？

しかもそれ一人が送って来るんじゃないよ？一人一つ以上を沢山のパトロンがだよ？




宝石も最初の方は嬉しかったけど？最近は飴の方が価値ある様に思えて来たですけど？

ヤバくない？貰い過ぎて私の脳ミソまでバグって来たんですけどウケる〜！！！

他にも貢ぎ物貰い過ぎてヤバイし？もうなんか送り返すのもめんどくさいって言うか？




最近割とガチでやめて欲しい。楽しい時も有るけど。わぁ美人って大変〜！！！




……で、原作についてだった。そうだったそうだった。話逸れてた。




今日はこれ以上の深入りはやめとこう。

家の選定に加えてパトロンに足用意してもらわなきゃいけないし、他にも色々入用だし……




『じゃ、私はここでバイバイするね。

これ以外にもパトロンに色々用意してもらわなきゃいけないから。』



「ええ、もうかい？」



『うん。もう用は無いからね、じゃああったかくして寝なよ。ばいばーい』



「優しい！」



『これで優しいとは。』




とか言いながら、スマホを見てもうこれでいいか、と住居を決めてそれをくれたパトロンに電話を掛ける。

するとすぐに繋がった。ワンコールぐらいしか経ってないんだけど？ヤバいな(ヤバイ)




『わおワンコール。』



〈愛しい君からの電話だ。例えどんな時だって直ぐに出て見せるさ〉



『へぇ。でさ、あのマンションの一室が欲しいんだよ。全部はいらない。最上階で広い角部屋ね。』




私は基本パトロンには塩対応だ。だって私はパトロン作ろうと思って作ってるんじゃないし。

パトロンやめたいなら勝手に止めてくれて良いと思ってるし。




〈勿論だよ。欲しいものはそれだけかな？もっと我儘を言ってくれ。

君の我儘を聞くのは私にとって至高の喜びなんだ。〉



『じゃあ早く車用意してー。』



〈勿論。今迎えを送ったよ〉




今私が居る場所を伝えればそう言われる。

この人結構いい歳してるんだけど、いや私パトロンの事あんまり覚えて無いからアレだけど……小娘の言う事聞いててイラつかないのかな。




………イラついてたらパトロンやってないか！ベタ惚れしてるからだよな！そりゃそうだ！



と一人で納得していると、目の前に黒塗りの高級車が止まる。

そして運転席の扉が開いて品の良さそうな初老の運転手が出てきて、お辞儀をしてから作法に乗っ取り後部座席のドアを開けてくれたので車に乗り込む。

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