勘違いが百十 ページ28
A視点
私達は頭を極限使わない状態でだらだらと永遠に喋る。
気を許しすぎて最早色々とガバガバになった友人との会話だけに許される状態である。
『ていうかアレだ、マジで人前で(聞こえますか……聞こえますか……)ってするのやめてくれる？』
(前向きに検討します。)
『それ絶対に改善されないやつじゃ〜ん？？幾ら頭がガバガバでもそれぐらいわかるんだぞ〜！！
だって政治家がそんなこと言ってたら100パー実行しないってテレビで言ってたもん〜！』
(許して許して。あ、ていうかもう朝ですけど？念の為に口調とか気を付けた方が良いのでは？
もしくは念話的なアレするとか。)
なんやかんやでこういう気遣いのできる奴なんですよ、木は。
………いや待ってもう朝？時間の流れサラブレッド並じゃない？？
『ふむ、それもそうだ。そうしよう。ついでに耳に携帯電話を当てておけば完璧だろう。
助言、感謝するよ。』
そう言ってビジネスバッグから携帯電話を取り出して耳に当てた。
そして時間を確認したら割とガチ目に朝だった。わ〜おこの二年で私ってば時間の感覚ガバってる〜！
そして切り替えの早い私に対して木が隠そうともせずにドン引く。
(うわ………変わり身早すぎだろ………こわ………て言うか普通に念話的なアレしようぜ………心で会話しよ………)
『自分の口で話したいんだよ。君ほど心を許せて何もかもを話せる存在もいないからね。
私は常々言っているのだけれど、口に出して人に話すという行為は存外ストレスの発散になるんだ。
口に出すのと出さないのとでは大きく違うよ。』
「誰と話してるんですか？」
「朝早くにすまない」
その二言でガッチガチに固まった私は急いで携帯電話を取り下げビジネスバッグにぶち込む。
そして転生してからさらに極められた社畜スマイルと洗練されたお決まりの口調で言う。
『やぁ、緑谷君。そして貴方も歓迎しよう。
時間なんて気にしていないよ、私はこうして起きて此処に居るのだから。』
「あ、あの！その通話の相手は………近しい人みたいでしたけど………」
『大丈夫、さっきのも聞こえて居るとも。
………これを通して話していた相手が気になるかな？』
「………それは………はい。とても。」
『好奇心を恥じ入る必要はない。知りたい事を知ろうと出来るのはとても良い事だ。』
問題は事実を言うと私の頭が疑われることなんだよな〜！！！
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スチームパンク - めっちゃ大好きです! (2023年1月19日 15時) (
レス) @page1 id: 7430f2413a (このIDを非表示/違反報告)
鬼雨(プロフ) - このホークスは期待しちゃってもいいのでしょうか……？ (2021年10月13日 0時) (レス) id: cbf1f5bdd9 (このIDを非表示/違反報告)
nene523127(プロフ) - 豆腐教信者さん！お帰りなさい！！ (2019年12月12日 20時) (レス) id: 4d5b6956a8 (このIDを非表示/違反報告)
じぇへな - ちょっと見たら一気見しちゃいました･･･!言葉の使い方とかすごく綺麗で好きです･･･ありがとうございますm(_ _)m (2019年12月10日 21時) (レス) id: 31019885e4 (このIDを非表示/違反報告)
神月紫(プロフ) - この作品、少し立ち寄るだけのつもりが、一気見してしまいました....！すっごく好きです！応援してます！！ (2019年11月5日 21時) (レス) id: aba0c27077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐教信者
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月3日 21時
