恋綴 (ページ5)

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大橋side

A｢ね！やばいでしょ？！｣

｢せやなあ～！Aがこんなんになるの初めてやもんなあ～～｣

A｢ほんと成長だと思わない？あの私がだよ、

彼氏いないどころかまともに手を繋いだりキスしたこともない私が！！

一目惚れだなんて、｣

そう。

彼女は俺のそばにはいたけど、

本当に恋愛経験は全くない

聞けば、『好きっていう感情がわかんない』とか。

そんな彼女が一目惚れというトキメキを知ってしまって大興奮

だなんて、俺は理性との戦い。

まあ、中学高校時代から俺が彼女に男を寄せ付けんかっただけやけどな(笑)

何も知らない、純粋な彼女は隣でぽけーっとしている

｢一目惚れなあ～俺は最近してへんなあ｣

A｢そういえば、和くんの話きいたことなかったかも、え？好きな人は？｣

｢おるよ｣

好きな人を聞かれて、

｢おるよ｣としか答えられなかった意味を

彼女はきっと知らない。

｢ほんま…あほやなあ｣

興奮しっぱなしやったから、疲れて寝てしまった彼女の頭を撫でながら嘆く。

悶々としながら彼女を家まで送り届け、帰宅するのだった