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快楽に溺れた後、






彼はとてもしゅんとした顔をしながら、
私の胸に顔を埋めていた







正門「…ごめん。ちょっと抑えれんかった」







「…」









正門「……かわいすぎるんよ、ほんまに」









「…正門くんってさ、」








正門「んー?」








「息をするように『好き』って言うね?」









正門「…なんでやと思う?」







「…なんで」







正門「……Aちゃんが愛おしすぎて死にそうやから」






「なにそれ」






正門「なんで信じてくれへんの?好きってこと。

もう1回する?」






「…や、もうしんどい……」






正門「…うそ(笑)さすがに俺も鬼やない。



好きな子は大切にしたいねん……」






「…もーやめて、」









正門「…やめへんよ、好きなもんは好きやねんから」







「……なんで私なの?」









正門「んー、なんでやろうなあ……」















『運命ってあると思うねん、』












やっぱり私には正門くんのことが分からない気がした















正門「そんなぽかんってせんといてよお…」











「…や、ぽかんとするよ」










正門「じゃ、好きなとこ、全部説明しよかあ?」















「…」












正門「うぶなところも、男慣れしてないところも、


身長も、姿も、その唇の感触も、体温も、


甘いAちゃんの味も、可愛い声も、


俺を求める時の顔も、きもちよさそうにしてるところも



全部全部、、、」
















「…も、いい!やめて!!!」










正門「恥ずかしがらんといてえ?Aちゃんが言うたんやで??」

















「…言ってない」













正門「…Aちゃんの全部全部、愛してんで。」

















はあ、私は彼が怖い、



分からない、何も分からない












そして私は…いよいよ自分が分からない









この一件で、自分で自分を見失ってしまった



ということを知るのはもう少し先の事だった

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作者名:m | 作成日時:2021年1月16日 3時

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