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次目覚めた時には、



完全に出社の時間を過ぎていて…






「え!?やばっ!!!!」







さすがに飛び起きた









そんな私を彼は横で笑っている









「なんでそんな余裕そうなの……」







正門「んー?心配せんでええで?」






「…どうしてえ」








正門「俺もAちゃんも休みにしてもらったから」









「……え?まって、どういう…」









正門「大丈夫よ、そんな慌てんでも(笑)」







いやいやいやいや……





私は全く連絡してないし、





私とスマホにはなんの履歴もない。











「…どゆこと!?」










驚きが隠せず、座り込んであたふたする私に











正門「…A?」











また呼び捨てで呼ぶ彼











次の瞬間、彼が近づいてきたと思えば、





あっという間に押し倒され、
目の前には彼の顔と垣間見える天井










正門「…ほんま、ずるい」










そう一言呟き、私の唇にそっと触れる










正門「…口開けて」








彼に操られるかのように、飲み込まれるかのように



どんどん深いキスに溺れていく







「…ふっ。んっ。くるし…」





正門「…ん。」












彼は頭を撫でながら、深いキスをしてくる






「…ん、あっ。はあ……」





正門「えっちいなあ?もう…」







きっと彼は誘っているんだろう…









「ね、やだ、色々聞くまでしない」







正門「…ってことは全部話したらするっていう解釈でいいんよな?」














彼はとてもずるいというか、めんどくさい


そんな気がした









けど、こうなってしまった事実も、その状況も、
何も変えられない…。





だから、





「…ん。」







聞こえるか聞こえないかの声で小さく頷いた










正門「…ふっ。」















彼に鼻で笑われた気がしたのは




きっと気のせいじゃない

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作者名:m | 作成日時:2021年1月16日 3時

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