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「なー、もう目ぇ開けていいー?」
「待って待って、もうちょっと!」
「おーい、エマ!悪いけどちょっと手伝ってくれ」
「はぁーい!」
Aはマイキーの両目を掌で隠していた。
真一郎はプレゼントの準備、エマは真一郎を手伝うようにして動いている。
「うし、オッケー。A、もういいぞ」
「わかったー!…はいっ!」
パッ、と開く視界に映ったのは____
「
「おめでとう、マイキー!」
ニッ、と笑った真一郎に、マイキーはキラキラした目を向ける。
「これ、俺ずっと乗りたかったバイク…」
「おー、お前がバブにしか乗りたくねェって駄々捏ねてたらしいからな」
俺がその夢叶えてやった、と真一郎が笑う。
「カスタム用のパーツ集めンの苦労したんだぜ?喜べよマイキー」
「…シンイチロー、ありがとう。俺、絶対大事に乗る」
「事故んなよ?」
「当たり前だろ、ばーか」
柔らかい笑みを浮かべ、マイキーはCB250Tを見つめる。
そんなマイキーを見て、真一郎は「よし!」と声を上げた。
「一走り行くか、マイキー!」
「…!行く!」
俺のバイク出してくるわ、と真一郎は裏のガレージへ走っていった。
「…A、エマ。今日はありがとう。みんなのお陰で最高の誕生日になったよ」
「よかった!エマちゃんと一緒に買いに行ったんだよ、プレゼント」
「Aちゃんとデートしちゃったー」
「エマずりぃ!今度俺ともデートだからなA!」
「わかったわかった、早く真一郎くんと走っておいでよ」
ほら!とAがマイキーの背中を押す。
「…おう、行ってくる!」
「気をつけてねー!」
「ご飯までには帰ってきてねー」
まだあどけない、【総長】ではなく唯1人の少年としての顔でマイキーは走り出す。
この日はマイキーにとって大切な日の1つとなった。
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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
律 - 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時