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「Aー!」
「あ、ごめーん。マイキーに呼ばれたからちょっと行ってくるね」
「オウ」
「はい!」


Aは場地と千冬の元から離れ、マイキーのところへと向かう。そこにはバイクに跨ったままのマイキー、龍宮寺がいた。


「…スカート短すぎねぇ?」
「えー俺は短いの好き♡」
「そんな短い…?」


____

「あれ、タケミっちじゃね?おーいタケミっちー!」
「あ、ほんとだー」


マイキーが奥の方にいた花垣を見つけ、名前を呼ぶ。
花垣は橘を連れて集会へと来ていた。

「武道くんも来てたんだね」
「は、はい!って、Aさん…特攻服っすか!?」
「うん。Aもトーマンのメンバーだもん。似合うでしょー」

6番隊隊長だよ!と花垣に伝えるAの横にいた龍宮寺が口を挟む。


「おいタケミっち、なにヨメなんか連れてきてんだよ」
「いやー、アハハ…」

苦笑いする花垣をスルーし、龍宮寺は身を屈めて橘へ声をかける。

「ヒナちゃん、この間は凄んでごめんな」
「いえ…!私の方こそごめんなさい」

すると龍宮寺はいきなり声を上げる。


「エマ!!この子タケミっちのヨメだ。しっかり守っとけ」
「はーい…」


奥から現れたのは佐野エマ。気だるそうに近づいてくると、花垣を見つけて嬉しそうな顔をした。

「あっ。いくじなし君だ」
「何オマエ、エマと知り合いなのか?」
「エマちゃんと?意外な2人〜」
「へぇ〜、いくじなしってなに?タケミチくん」

エマの発言に3人から詰められる花垣。しかしエマは止まらず更に爆弾発言を投下する。

「うん。ウチの下着姿見たのにな〜んもしなかったからいくじなし君!」
「そんなことがあったんですねぇ〜…」

それを聞いた橘は豹変し、何処からかバットを取り出して花垣をボコボコに殴りつける。


「知らない!」
「あ、ヒナちゃん1人は危ないよー。Aも行く!」

怒って何処かへ行った橘を追いかけるA。それを見てエマは「こわ〜」と呟くが、元凶はエマである。

「勘違いしないでよね、ウチはあんたなんかに興味ないから」
「へ?」

「…いっつもマイキーと喧嘩とバイクの話ばっか。ちょっとは嫉妬するかなって思ったのに」

それを聞いた花垣は…


(エマちゃん、ドラケン君が好きなんだ)

女心ってわかんねぇ、と心の中で思う花垣。
しかしエマは発言を続ける。









「Aちゃん」





(そっち!?)

女心というものが益々わからなくなった花垣であった。

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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

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