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真顔で花垣の方へスタスタと近づいてくるマイキー。


「…1つだけ、約束しろや」
「…ん?」
「ヒナには、絶対手ェ出すなよ…!」


「ハ?知らねェよ」

そう言ってマイキーは拳を握りしめ、花垣へと向ける。花垣は衝撃に備え、目を硬く瞑った。







「…なぁんてね♡」
「…へ?」


花垣が目を開けると、にっこり笑ったマイキーが。


「馬鹿だなー、タケミっち。女に手ェ出す訳ねぇじゃん!」


そう言うマイキーに、花垣は大きく安堵の溜息を吐いた。

「タケミっち、俺相手に凄んだな」
「すっ、すいません!!」
「イーヨ」
「えっ」

龍宮寺は花垣の肩にだらりと手をかけ、小さく笑みを漏らす。


「譲れねェもんがある。今時女にそれ言う奴いねーぞ。昭和だな」
「あ、あはは…」

そうして龍宮寺はマイキーのところまで歩いて行き、「ビッとしてたぜ」と声を送る。



「…ヒナちゃん。Aの存在で不安にさせちゃって本当にごめんね」
「安心して、武道くんはヒナちゃん一筋だよ!!こんなこと言ってくれる人ほんと羨ましいなあ」

ヒナに頭を下げて謝るAに、花垣と橘は慌てて頭を下げる。

「こ、此方こそ失礼なことを言ってしまってすいませんでした!」
「お、俺からもヒナがすいません…!」
「いやいやいや、Aの配慮が有りませんでした…ほんっとーにごめん…!」

ほんとのほんとにごめーん!と叫びながらマイキー、龍宮寺の後を追うA。


残された花垣と橘は顔を見合わせる。


「あれ、タケミチくん…あの人たちって…」
「…うん」

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まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

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