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Aはエマを佐野家まで送り届けていた。

「ごめんねAちゃん。いきなり押しかけて、家に入れて貰った上に送って貰っちゃって…」
「全然気にしなくていいのにー。Aがやりたいからしてるだけだよ」


エマの傷心にAの優しさがじんわりと沁みた。

「今日はほんとにありがとう…。Aちゃんも気をつけて帰ってね?」
「何かあったらまたいつでもおいでね。Aにできることならなんでもするから!」
「うぅ…Aちゃん大好き」
「Aもエマちゃんすきー!」


と、辿り着いた佐野家の前で2人で話していると、家の扉が開いた。


「あれ、Aとエマじゃん。俺に会いにきたの?」
「丁度よかった!マイキー、ちょっと話したいことがあるんだけど…」
「えーなになに、告白?」
「もー、いいからこっち来てくれる?」


__

2人は家から少し離れた公園へと来ていた。
そのままA、マイキー共にブランコへ隣同士腰掛ける。


「で、話って?」
「うん、ケンくんと喧嘩してるの?」



随分単刀直入に切り込んだA。マイキーは龍宮寺の名前を聞いた瞬間、少し表情が強張った。


「…知らねー」
「………マイキー、Aに嘘つくの?」

「その顔は卑怯だろ…!!」

きゅるん、と効果音がつく様な上目遣いでマイキーを見つめるA。マイキーは小さく息を詰まらせ、ぽつりぽつりと話し出した。


__

「…で、俺はパーを汚い手を使ってでも出してやりてェ。パーは悪いことしてねーし」
「でもケンチンは俺を止めた。だからもう彼奴のことは知らねぇ!」


全ての概要を聞いたAブランコから立ち上がり、これまで見たことのない冷たい顔でマイキーを見下ろす。


「マイキーがそんなに考え無しだとは思わなかったなあ。考えが改まってケンくんと仲直りするまで、Aに話しかけないで」
「A…?ちょっと待ってよ。何で怒ってんの?」
「今のマイキー、やだ。じゃあもうA帰るから」


Aの手を掴み、呼び止めるマイキーだったがAに手を振り払わられてしまった。
Aは振り返ることなく、1人で帰路についた。






「…A」


公園に取り残されたマイキーは、振り払われた自身の手を見つめ、動かない。

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まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです( ; ; )更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…! (2021年10月5日 21時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます! (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます!夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい( ; ; )変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます( ; ; ) (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月25日 20時

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