どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

107 ページ7

.


「Aちゃん…今、暇？」
「エマちゃん、どうしたの？」


学校帰りのAを待ち構えていたのはエマ。心なしか表情は暗い。

「…場所、変えよっか！」

___


「お、お邪魔します…！」
「はあーい！どうぞどうぞ」


2人はAの部屋へと移動していた。

初めて入るAの部屋にエマはドキドキしていた。
部屋中に漂う甘い香りに、シンプルながら女の子らしく可愛い部屋。

「ごめんね、オレンジジュースしかなかったや」
「オカマイナク…！」
「なんで片言？」

テーブルに2つ、グラスを置いたAは、エマの緊張をほぐす様に柔らかい笑みで尋ねた。

「エマちゃん、何かあった？」


それを見たエマは、強張っていた顔を崩し、泣きそうな表情へと変わった。



___


「え、マイキーとケンくんが喧嘩…？」
「どうしようAちゃん〜〜〜！！」


Aの膝下に顔を埋め泣き始めたエマ。Aはそんなエマの頭を優しく撫でてやる。


「ウチ、マイキーとドラケンにはずっと仲良くしてて欲しいのに…」

「うん。Aもそう思う」


ぽん、ぽんと落ち着かせる様に肩を叩きながらAは考え込む。


あの2人が小さな争いをすることはあったが、エマが心配するほど大きな喧嘩をしているならば東卍解散の危機もあり得る__と。


「大丈夫。Aに任せて？エマちゃん」
「へ…？」


「Aが2人から話聞いてくるよ！」

108→←106

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す