どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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「やだ、降ろしてよ…！パーちん迎えにいかなきゃっ」

5人は蜘蛛の子を散らす様走って、花垣、林はいつの間にかいなくなっていた。

残された3人は気づけばいつもの武蔵神社にいた。


Aは龍宮寺に抱き抱えられながら、ぐずぐずと泣きじゃくっていた。

「ケンくん離して………」

Aの大きな瞳からぽろぽろと溢れ出る涙。
龍宮寺はそれを見て、親指で優しく流れてきた涙を拭う。


「こんな状況のAを離せるわけねーだろ」
「だって、パーちんが…！」


「A、もう泣くな」

マイキーがAの頭を撫でながら、優しくそう言う。


「パーのことなら大丈夫だ。俺が何とかしてやる」
「なんとか…？マイキーが？」
「ウン。だから泣き止め。俺、Aが泣いてるの見たくねぇ」


マイキーのその発言に、Aは龍宮寺の胸に埋めていた顔をあげる。


「あーあー、べしょべしょじゃん」
「うさぎみてぇ」
「マイキー、ケンくん見ないで、今絶対可愛くない顔してる…」


Aは2人に顔を覗き込まれ、恥ずかしがった。手で隠す様にするが、すぐさま2人に手を退けられる。





「…はぁ〜？Aはいつでも可愛いし！！」
「今回ばかりはマイキーに賛成だな。Aは何してても可愛いよ。安心しろ」

「…ばかだなあ、2人共」


少し赤くなった目でAは微笑んだ。

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