どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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竜胆は自分たちのナワバリ、六本木へと戻っていた。苛立ちを隠さずに自身の兄、蘭の元へと歩いていく。





「あれ〜？竜胆どしたん。顔こえーけど」
「…Aにバレた」




竜胆がそう言った瞬間、蘭の顔がスン、と真顔になる。


「…はぁ？お前何してんの？気ぃ抜きすぎだろ」
「俺じゃねえよ！！」


竜胆に詰め寄る蘭。しかし竜胆は蘭へ苛立ちをぶつけるように怒鳴る。


「…Aと知り合いっぽいガキが俺のこと知ってて、んでバラされた。全部」
「ふぅん。そいつの見た目は？今度殺しに行こーぜ」
「薄い金髪のロングで黒マスクしてた。…あ、あと東卍の特攻服着てたな」



「東卍？丁度いーじゃん。イザナが言ってたとこだろ？」
「良くねーだろ。勝手に動くと殺されんぞ」
「幹部やるなら怒られるけど、モブなら良くね？」
「いや、アイツ今回は超綿密に作戦立ててる。駄目だろ」

蘭と竜胆が言い争う。しかし蘭はイザナが怒ると聞いて諦めたようだった。


「うぜ〜…じゃあ戦争の時見つけ出して殺そうな♡」
「当たり前。てかAに嫌われたかな…兄ちゃん」


泣きそうな声でそう言う竜胆に蘭は押し黙る。兄弟2人ともAにだけは嫌われたくない、と考えていたからだ。



「…本人に聞くしかねーよなァ…電話してみる？」
「着拒されてるかも」
「あー…竜胆、Aの家知らねーの？」
「…あ。知ってる」
「なら話はえーだろ」

蘭は竜胆を安心させるように言う。


「会えるまで家の前で待ってやろーぜ♡」

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