う ページ5
トムさんとデートしてから、少し日常が楽しくなった。
というのも、まあ今まで中々自分に興味を持ってくれている人などいないだろうという思考の下生きてきたので、ほんの少し、ほんの少しだけだが、新しい靴を買ってみたり、化粧道具を新調したり、日々の中の楽しみを感じることができるようになったような気がする。
憂鬱だった仕事も、終わればトムさんと会話ができる、という達成目標に向かってこなすことができた。
______まさかね。
生憎、まだこの感情に気付くつもりはないけれど、もしかすると、
週末は何をしようか考えていると、退勤時刻をとうに過ぎていることに気が付いた。
「A、彼氏できたのー！？」
いきなり真後ろで叫ばれる。
「え？え？」
声の主は私の同期であり友人である、華だ。
彼女とは大学からの付き合いで、偶々会社も配属部署も同じ場所だったのだ。
しかし、彼氏...とはどういうことだ。
「さっき外回りから帰ってきたんだけど、なんか、Aのこと待ってるって男の人、会社の前にいるからさ」
Aはああいうタイプの男の人が好きなんだね〜、と呟く華に戸惑いを覚えながらも、もしかすると、と思い、急いで会社を出た。
「Aさん」
ああ、この声を私は知っている。
でもどうして？
会社なんて教えてないよね。
「こんばんは、トムさん」
「会いたくなったので、来ました」
「どうして会社、分かったんですか」
「僕は貴方の事なら何でも知りたいんです。」
そう答える彼に、何故か嫌悪感を抱くことはなかった。
すると、彼のお腹からぐるるる、と音が聞こえる。
これは、彼とさらに仲良くなれるチャンスかもしれない。
会って間もない人に、こんなお誘いをするなんて、どうかしている。
でも
確かに、彼に惹かれている。
彼が頷くのに、そう長い時間は掛からなかった。
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かりさ - 完結おめでとうございます！もう読んでいくたびに愛が溢れていき、余計に吐夢くんの虜になっていきました！完結した嬉しい気持ちともっと見たかった気持ちがもう心いっぱいに広がっています！他の作品でも頑張ってください！応援しています！ (4月3日 23時) (
レス) @page21 id: 68e899d673 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - マスコットさん» ありがとうございます。お話もかなり終盤に差し掛かってきましたので、これからも楽しみにしていてください^^ (4月1日 23時) (レス) id: abe392a41c (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 初めまして！読んでファンになりました！めちゃくちゃ素敵です！楽しみにしてます！大好きです(*^^*) (4月1日 3時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - かりささん» ありがとうございます。マッチング、素敵な映画でしたね^^自分なりに吐夢君の心情など表現しているので、気に入って頂けているのなら幸いです。ありがとうございます！ (3月27日 21時) (レス) id: 8a6cead0aa (このIDを非表示/違反報告)
かりさ - 初めまして！私はマッチングの映画を見てからこの作品を見たのですが、吐夢くんの愛の重さやストーカーの恐怖が現れていて良いと思いました！これからまるさんの体調に合わせて更新頑張ってください！応援しています！ (3月27日 14時) (レス) id: 68e899d673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2024年3月24日 0時
