不運な星で堕ちましょう【T . Nagayama】

め ページ2

次の日。












朝起きると、昨日ダウンロードしたばかりのアプリ、『Will Will』から通知が来ていることに気が付いた。









トム、と書かれたそのプロフィールに映るのは、いかにも好青年のというような男性であった。












トムAさん、初めまして。トムです!








トムよろしくお願いします^^









届いていたメッセージを見るに、明るい方なのだろうか。

好印象なメッセージに、私も嬉しくなり、






A初めまして。Aです。
お返事遅くなりすみません。よろしくお願いします!










と、メッセージを返した。






そこからトムさんから返事は来なかったので、まだ寝ているのか、仕事なのかは分からないが、スマホを閉じた。






朝の準備をして、会社に向かう。






マッチングアプリというのは、やはり慣れ親しみが無いものである。


そういう関係を求める人だけが使うものという偏見があったけど、それは違うのかもしれない。

デスクに向かって、今日の仕事をこなすのであった。




お昼休憩。スマホをぼーっと眺めていると、ピコン、と通知が来た。トムさんだ。





トム今日、仕事が朝早く、お返事出来ませんでした、すみません…
どこかで会いませんか?







ドキ、と胸が鳴る音が聞こえた。





会ったことの無い男性とはいえ、今までデートに誘われる事など指で数えられるほどで、ときめいてしまった。








素敵な恋が出来る気がした。






A是非…!どこか行きたい場所はありますか?








トムじゃあ今度の土曜か日曜、もし予定無ければ水族館に行きませんか?






A水族館、いいですね。
土曜日で大丈夫です、楽しみにしてます。










デート……の予定が立ってしまった。







仕事に戻ったのだろうか、その後連絡が途絶えた。



私も昼休憩が終わる時間だったので、スマホを閉じてデスクに戻った。



















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