痛む体 ページ29
「Aさん…ありがとう。」
「A……」
「二人は私の弟みたいな存在だからね。」
やっぱり二人が同じ境遇に立っていると思うと、親近感が湧くっていうか、構ってあげたくなるというか…
「……Aが姉さんだったら、毎日幸せだっただろうな。
レオン、一緒にAさんの弟になるか?」
「……」
「……ん?レオンくん…?」
レオンくんから返事がない事を不思議に思った私はレオンくんの顔を覗き込む。
「…!! レオンくん…大丈夫!?」
レオンくんの頬は赤く火照っており、目が少し虚ろで今にも倒れそうな顔をしていた。
「だい、じょう、ぶ…」
レオンくんは途切れ途切れにそう言いながら、フラフラした足取りでリオン君の元へ行こうとする。
「ん?レオン、どうかしたか?」
「レオンくん、ちょっと待っ、」
バタッ
私が呼び止めようとした瞬間、レオンくんが力なく私の少し前で倒れる。
「…!!」
グラ…
倒れた時に運悪く柱に立てかけていた木材にぶつかり、木材が今にもレオンくんの上に覆いかぶさりそうになっている。
「レオンくん!!!」
バタッ!!バタバタッ!!!!
「いっ……!」
私がレオンくんの手を取り覆いかぶさると同時に、木材が私の上に覆いかぶさる。
「レオン!!Aさん!!!」
足場から下りてきたリオン君は、私の上に覆いかぶさる木材をどける。
「Aさん!!大丈夫ですか!!?」
「……私は、大丈夫…レオンくんが…」
「どうしたんだよい…!?」
用事を済ませたマルコさんが慌てて私達に駆け寄ってくる。
「マルコ、さん…
レオンくんが、倒れて…!!」
私は自分の痛む体を無視して、レオンくんを抱っこするとマルコさんの前に差し出す。
「……体が熱ィ。熱中症かもしれねェ。
とりあえず、ここから近いAの家に連れてくよい。」
マルコさんはレオンくんを抱っこし、そのまま来た道を走って戻っていく。
「リオン君。ついてきて…!」
「う、うん…!」
私は痛む足を無理やり動かし、自分の家へと向かう。
．
ガチャ…
「マルコさん!!レオンくんは…!?」
私達は二階の部屋から出てきたマルコさんに詰め寄る。
「命に別状は無いから安心して大丈夫だよい。
今は熱も引いてぐっすり寝てる。
原因は長時間太陽に当たってた事だな。」
白衣を脱ぎながらマルコさんは原因を話す。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
