我慢 ページ28
「今日は快晴ですねｰ!」
私はマルコさんの手を引っ張りながら、海へと繋がる道を歩く。
「そうだな、って落ち着けよい。」
「ヘヘッ。海、久しぶりで…」
「おーい!!マルコやい!!」
「ん?」
通り過ぎた道の端にあるお家から、おじいちゃんがマルコさんの名前を大声呼ぶ。
「どうかしたかよい、じいちゃん?」
「おばあさんが腰をやっちまったんだよ、お前さんの青い炎でどうにかしてくれ…!!」
「A…」
マルコさんは申し訳なさそうな顔を見せる。
「私は気にしないで下さい!!
終わるまでここで待ってますね!!」
マルコさんのお仕事の邪魔をする訳にはいかない。
それに、少しでも長く一緒にいれるのならこれくらいは我慢できる。
私はマルコさんに向けて満面の笑みを浮かべる。
「……ありがとよい。
すぐ、戻ってくる。」
マルコさんは駆け足でおじいちゃんの元へと走っていく。
「ヘヘッ…」
駆けていく後ろ姿を見て、なぜか嬉しくなり頬が緩む。
「ん…?」
ふと横を向くと、建築途中の木造の建物が目に入ってきた。
そして、その木造の柱に見たことある小さな影…
「…え……レオンくん?
そこで、何やってるの…?」
「おはよう…A。」
スケッチブックを片手に持ったレオンくんが柱の影から出てくる。
「え、もうお昼だよ?」
「マルコと…イチャイチャ…」
「なっ、してないから-!!
って、こんな所で何してるの…?」
「兄さんの、仕事見てる。」
兄さんの仕事って…
「あ、Aさん!!おはようございます!!」
建築中の足場にリオン君の姿が見えた。
「リオン君まで…もうお昼だよ?
もしかして…二人とも
またお昼ご飯抜かした?」
私がそう言うと二人は私から目を逸らし、空を見上げる。
「こ-らぁ-!!あれだけご飯はちゃんと食べてって言ったのに!!」
私は足場の下まで行き、リオン君を見上げながら叱る。
「あ-あ-!Aさん、怒らないで!!
一応、食べたよ!!」
「何を食べたの…?」
「おにぎり2つ。」
「なっ、この炎天下の中おにぎり2つで体が持つわけないでしょう!?」
「うっ、急遽頼まれちゃって…時間なくてさ…」
リオン君は苦笑いをこぼす。
「……そうだったの。
今度からは、ご飯作る時間無かったら私に言って?
二人分のご飯を作るくらいなら、朝飯前だから…!!」
私はレオンくんの頭を撫でる。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
