嫌な音 ページ14
．
ガランガラン…
三人目の治療が終わり、私は少し安堵の息をつく。
みんな、軽い捻挫とかであまり流血とかが無く少し安心した。
そして、私はマルコさんが悪魔の実の能力者という事を知った。
青い炎が、淡く幻想的で、すごい綺麗だったから私はつい見惚れてしまった…
「あの、悪魔の実って…美味しいですか?」
「お世辞にも美味しいとは…言えねェ味だよい。」
「一度は食べてみたい…」
「カナヅチになるからやめた方がいいよい。」
マルコさんはカナヅチで苦い思い出をしたのか、苦笑いをする。
ガランガラン…
四人目は雨に打たれびしょ濡れになったおじいちゃんがタオルで肩腕を押さえながら店に入ってきた。
「マルコやい…雨の中草刈りしてたら、カマで怪我しちまった。」
「じいちゃん、びしょ濡れじゃねェかよい。
A、タオル取ってきてくれるかよい?」
「あ、はい!」
私は二階に駆け上がり、バスタオルを持って再び一階へと戻ってくる。
「おじいちゃん。これ、
…ッ!」
治療中のおじいちゃんの血まみれの腕を見て私の心臓は嫌な音を立てる。
ドクッドクッ…
「…ッ、ぁ、はぁ…」
私は心臓の上にある服を強く握りしめる。
「A…?どうかしたかよい?」
マルコさんがおじいちゃんを手当しながら、私に声をかける。
「ぁ…私、トイレ、に…」
私は服を握りしめたまま、トイレに駆け込み座り込む。
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ…
「はぁ…はぁ…ッ、ダメだ、血が…」
大量の血を目の前にして、私は嫌な過去を思い出す。
まるで海で溺れているみたい…上手く息が、吸えない。
体中から変な汗が吹きでて、私の洋服は少しずつ濡れていく。
「…だ、いじょう、ぶ…おちつけ、わた、し…」
私は壁に背を預けると、ズルズルと座り込む。
ドクッ、ドクッ…
「はぁ…はぁ…」
どんどん呼吸は荒くなり、私の顔は苦しさで自分でも分かるほどに歪む。
コンコン…!!
「A、大丈夫かよい?」
「はぁ…はぁ…」
低く、温かいマルコさんの声が聞こえる。
「ぁ…」
返事をしたいのに喉に何かが突っかかり、私は上手く声を出せない。
「A…?
…開けるよい。」
返事をしない私に痺れを切らしたマルコさんがドアを開け、中に入ってくる。
「…!! 大丈夫かよい!?」
マルコさんは座り込む私を見つけると、焦った様子で走ってくる。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
