お詫び ページ11
「よし、これでいいかな。」
私はお詫びの品として、手作りのスコーンを持つと外へと出る。
「あ…そういえば。
マルコさんって、どこに住んでるんだ?」
私はお店の目の前で立ち止まり考え始める。
「あれぇｰ?A?こんな所で何してるのｰ?」
「あ、サリーちゃん。」
私が後ろを振り向くと数少ない村の少女、サリーちゃんが私を見上げていた。
「少し、人を探しているの。」
「人ｰ?誰ｰ?サリー分かるかも!」
「マルコ、って人なんだけど。」
「マルコ!?知ってるよ!サリーが連れて行ってあげる!!」
「えっ、ちょっ、」
サリーちゃんは私の手を引っ張ると広い草原に向かって走り出す。
村を抜けると、村から少し外れた草原のど真ん中に人らしき姿が見えてくる。
「マルコォｰ!!!!マルコにお客さんだよぉｰ!!」
「あ…」
「はいとーちゃーく!!
サリーはみんなと遊んでくるから、またね!」
サリーちゃんはそう言うと、また走って村の方へと戻っていく。
「…急にどうしたんだよい?」
草原に座るマルコさんは、目を見開いて私を見上げていた。
「あの、これ。」
私はスコーンが入ったバスケットをマルコさんに手渡す。
「なんだよい、これ?」
「昨日は…その、ごめんなさい。
お詫びに、スコーン作ってきました。」
マルコさんはバスケットの蓋を開けると、スコーンを手に取り口に運ぶ。
「ん。美味いよい…!」
マルコさんは笑顔でそう言う。
その笑顔は、私の胸を締め付け頬は熱くさせた。
「ッ…よかった、です…」
「昨日は俺もすまなかったよい。
初対面なのに色々聞きすぎたな。」
「いえ、もう気にしてません。」
「立ち話もなんだし、座ったらどうだよい?」
マルコさんは自分の隣をポンポンと叩く。
「じゃあ…失礼します。」
「…これ、お前が作ったんだよな?」
「あ、はい。」
「意外に料理上手いんだな。」
「意外にって…なんですか。」
私はその言葉に頬を膨らませる。
「あｰすまん、そんなつもりで言った訳じゃねェよい。」
「怒んなよい。」と言いながら私の頬をつつく。
「な…っ、」
私の顔は触れられた所からどんどん熱くなっていく。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
