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「…とんとんから聞いてん、いろいろ。色が無いのが悪いなんて誰が言ったん？無色透明な小鳥遊だからこそ出来ることもあるやろ？何より、綺麗やしな！」
「…は、はあ。」
「ま、好きな人に染めて貰えばええねん。」
「この話は終わり！」と話を締めたゾムさんは、言いたいことを言い切ったらしく、ご満悦そうである。
最初、吃っていたのはなんだったのか？と思う程、流暢に捲し立てられた言葉たちは、確かにわたしの心に居座った。
昔から変に真面目だったトントンが明るく、砕けたように笑うようになったのは、高校に入ってからだった。
きっとグルッペンさんや、シャオロンくん、コネシマくん、鬱くん、ゾムくん…。思ったことを素直に伝えてくれる皆が傍に居たからだろう。
自分も、彼らともっと早く出会えていたら──そこまで考えて、本当にわがままになったものだと、呆れたように溜め息を吐いた。
「あ、なあ、小鳥遊って下の名前なんやったっけ。」
「…えと、Aです。」
「そか、A！別に敬語敬称なんてかたっくるしいの要らんから、ゾムくん♡とか、ゾムくん♡って呼んでや！」
冗談も程々に、本棚に目を戻した彼は二、三度目を泳がせた後、数学の参考書を手に取った。
「おれ、これ買ってくるわ。夏期講習の暇潰しやねん。」と、眉尻を下げた、特徴的な笑みを浮かべたゾムくんは会計へ歩みを進めた。
何となく後ろ姿を追っていると、すれ違う老若男女が彼を振り返り、頬を染めたり小声で言葉を交わしたりしている。
透き通るような雰囲気の、顔やスタイルも良く整った彼は、校外でもこうして周りの目を惹くらしい。
大変な人達と仲良くなってしまったな、今更考えても遅いようなそれを頭の中に浮かべる。そして、すぐさま首を振った。
赤しかなかった世界が、彼らの言葉や行動によって段々と着色されてゆく。
その感覚が、どうにも心地良かった。
わたしが呆けているうちに、音も立てずに戻って来ていたゾムくんは、「そういえば今日の服、シャオロンの好きそうな色やな。…んふ、よう似合ってんで。」と、悪戯っ子のように微笑んで見せた。
本屋の片隅、打ち明けられる秘密話は、もちろん向日葵色の彼のこと。
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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