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「俺ら空気やんけ」「ペッ！これだからリア充は」「大先生もじゃないっすか」
色とりどりの声と共に、意識が周りへと向く。
そうするまで、まるでふたりきりの世界にいる気分だったのだ。因みに、三人が話し出すまでその事実にすら気が付かなかった。
恋は盲目、何を言っているんだと思っていたが、案外的を射ているのかもしれない。
「えっ、そのイヤリングシャオロンさんからです？」
「おん、せやで！結構センス良いやろ〜！気に入ってんの！」
「あっ、ふーん。成る程。」
何かを察したようにわたしとイヤリングを交互に見るショッピくんはきっと、自らの手に舞い降りてきた小袋の中身を察したことだろう。
にやにや、そんな表現が似合うような笑顔。
出会ったその日こそポーカーフェイスばかりで感情の起伏がないタイプの人間かと思ったがそんなことはなく、ことあるごとに違った笑顔を見せるのがショッピくんである。
「シャオロンくんこれ…ありがとう。これからも大切につけさせてもらうね。それから、」
「ん？」
随分と自分らしくなく、恥ずかしい台詞が頭に浮かぶ。
言おうか、言うまいか。頭の中を三度ほど往復して、言おうと決意した。
少し背伸びをして、シャオロンくんの耳元に口を寄せる。
驚いたように身を固まらせる彼にはお構い無しだ、今はわたしだって必死なのだから。
「このスカート、シャオロンくんみたいな色だなって思って。」
うんと近付いていた距離を離し、背後へ下がった。
思っていることを伝えるのは歳が増すごとに恥ずかしく、億劫なものになる。
だが、たまには素直になってみるのも吉だ。見たこと無いほど真っ赤に熟れた、シャオロンくんの顔が見れるのなら。
「…えっ、なに〜〜？意地悪？ズルくない？」
「夏休み前のお返し。」
「結構根に持つタイプなんや…。」
「ふふ。」
わたしとシャオロンくんのやり取りを少し遠くから見ていた三人は、呆れながらも微笑んでいた。
ついでに鬱くんからは「クッッソ悔しいけどお似合いやん。その調子でアピールせえよ。」などと小声で囁かれてしまった。
恥ずかしい気持ちも、嬉しい気持ちも。
わたしを昂らせる感情たちは、ショッピングモール内を流れる冷房の風によって、心地良く冷めていくのだった。
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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