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「えっ。」
「え〜、Aちゃんおはよう。今日も一段とかわええやん、顔は。」
「えっえっえっ待ってちょっと呼吸が苦しい」
「…ちょ、シャオさん呼吸困難になってるんですけどなんで微動だにしないんですかクソ先輩、軍団長。」
「いやお前もやんけショッピィ！」
シャオロンくんは両手で小さな顔を押さえながら、鬱くんにふらりと寄り掛かる。
不健康そうで頼りなさげに見える鬱くんだが、生憎シャオロンくんはそれよりも華奢だ。
優しく受け止めたであろうシャオロンくんの肩を引き寄せ、鬱くんは意地の悪そうな笑みを浮かべる。
女好きで有名な鬱くんが男の子相手にそんなことするなんて、柄じゃないやろ。と、心の中で悪態を吐いた。
届くはずもないその言葉たちは、全面的に表情に出ていたようで、鬱くんは思い切り吹き出した。
「…っふふ、無理、ちょっと、Aちゃん顔死んどる。ごめんて、ちょっとした遊び心やん、そんな…っおもろいかお…せんといてや…っふ。」
「……あーあ！鬱くんが夏休み中に処理しなきゃいけない書類を半分肩代わりしてたとんちゃんがかわいそうだなあ！こんなところでほっつき歩いてるなんて知ったらどんな顔するだろうなー！」
「エッ、あの、トンちだけは勘弁してくれへん？ほんま、なんでもします靴舐めますんであの」
わたしがトントンの名前を出してみれば立場は優に逆転した。…因みに書類の件は嘘ではないらしく、夏休み初日にトントンからLINEで愚痴を聞かされていたのだ。
それがまさかこんなところで役立つとは、と、わたしも微笑む。
いつの間に復活していたのだろう、こちらへにじり寄ってくる鬱くんを悠々と蹴飛ばしたシャオロンくんは、わたしの前に立った。
真っ白な半袖パーカーに、わたしのスカートと同じ色のオーバーオール。いつも身に付けているトレードマークの赤いニット帽も、今日はお留守番らしい。
少し遊ばれた髪の毛は片側だけ目に明るい赤色のヘアピンで止められていた。
…なんだかまるで、
「…ペアルックみたいやん、俺ら。」
まるで「Aちゃんの考えてることなんて筒抜けなんだわ」と言わんばかりに彼は言葉を紡ぐ。
呆気に取られるわたしをそのままに、シャオロンくんは言葉を続けた。
「あと、ここ、つけてくれてうれしい。」
左手で自分の耳朶を摘み、照れたようにはにかむシャオロンくんがとても愛しく、心臓のあたりがきゅう、と締め付けられた気がした。
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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