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怠けきった夏休みのルーチンに適応して来た頃、わたしは大型ショッピングモールへと足を運んでいた。
時刻は午後12時8分。
太陽は頭上にあり、苦労して括った短い髪の毛を焦がすように照らしつけている。
小さい頃から傷めないようにと抜かりない手入れをしていた漆黒の髪は、夏場になると自ら太陽光を集める凶器となるのだ。わたしは光合成を習得していないのでそのような力は要らない、と、毎年毎年悪態を吐いている。
ただ、自転車で坂道を駆け下りる時の夏風は好きだ。
陽射しや人々の視線を振り切る、風が吹き付けるたびにそんな爽快感を感じる。
赤信号が見え、緩やかにブレーキを掛けて停車する。
真っ赤な車体に茶色のカゴがついた可愛らしい自転車は、高校に上がってから貰った、トントンの姉のお下がりである。
…良く良く思えば、彼の家の人たちは皆わたしに優しく、「トントンのことをよろしくね」と口を揃えて言っていた。
そんな家の人の想いや、幼かったわたしの恋心を無いものとしてしまったトントンの想い人は一体どれほど素敵な人なのだろう。
悶々と考え事をしていると、背後からぽん、と肩を叩かれた。
「っ〜〜〜…！？」
「…お、やっぱな。お前あれ、あれやな。シャオロンのお気に入りで、大先生に嫌われとる女やろ。」
「…っ、はあ？」
思い切り肩を跳ねさせながら、勢い良く背後を振り向く。
思っていたより高いところに、きらきらと輝く夏を形容したようなラムネ色が輝いていた。
前は「トントンとグルッペンと一緒に居た、媚びてる女」などと散々な言われようだったと思う。今回に至っても、鬱くんに嫌われている、と言われる始末だ。
見たままのことを噛み砕かずに、流れるように吐き出しているくらい、驚くほど素直なのだろう。
コネシマさんのことは良く分からないが、直感的にそんな気がした。
「シャオロンくんのお気に入り…かは、わからないですけど。鬱くんとは仲直り？して仲良くなったんですよ。…それと、わたし、小鳥遊Aです。」
「…小鳥遊？って、お前、あれか。テストいっつも上位おるやろ。」
「い、います。」
「…合同体育んとき、いっつも転んどる。」
「そ、それもわたしです。」
「あ〜〜〜！うん、なるほどね。うん。」
うんうん、と2度ほど頷いた彼は、屈託もない笑顔で「俺はコネシマや！大先生が心開いたなら信用できるやろ、よろしくしてやってもええで！」…と、大声でわたしに握手を求めた。
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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