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「はいっ、トントンそんな顔しなーい。あ、ねえ、今日Aちゃん借りても良い？明日あたりちゃ〜んと説明するから。グルッペンにも今日はサボり言うといてよ。」
夏とは思えないほど静かになった教室の、張り詰めた空気を破ったのはシャオロンくんの明るい声だった。
そっとわたしの肩を抱き、トントンに向かって「なあ、だめ？」とあざとく首を傾げている。
さらりと揺れた髪がわたしの頬を掠めて、すごくくすぐったい。
「ん、ええよ。グルッペンには俺がうまく言うとくから。…ごめんなあ、シャオさん、俺、変な顔しとった？」
「…なんか、" やっちまった "って顔してた。トントンも無理しないで休めよ！さ、生徒会の裏ボスから公認サボりのお許し出たし！Aちゃん、行くで！」
太めの眉をきゅっと下げ、まるで捨てられた子犬のような顔をしたトントンをみて、何故だかわたしが罪悪感に駆られた。
わたしが、気の利いたこと言えなかったから。
上手く口を、開けなかったから。
思考は悪い方に転がっていくことを辞めない。
それに気付いているのか、気付いていないのか、わたしの手を引いて廊下を走るシャオロンくんのペースはどんどんと上がる。
運動が苦手なわたしは酷く焦っていた。
荒れる息に、額に馴染む汗。回るように動く足は、シャオロンくんのお陰で早く走れているような気がする。
焦っていた、けれど、楽しくもあった。
このまま人の少ない学校に全てを置いていくのだ。反省会も、友達ができない事実も、トントンへの想いも、全部！
「あ、シッマと大先生…」
「わぷっ、」
逸る気持ちに水を差すようにシャオロンくんは立ち止まる。
彼に引きずられながら走っていたわたしは勢い余って背中に激突した。
鼻が潰れるかと思った…なんてぼやけば、シャオロンくんは「ごめんごめん」とわたしを振り返る。
その動作と共に柑橘系のボディースプレーの香りがして、落ち着いてきた心臓が、また高鳴るのを感じた。
「シャーオちゃん♡」
「よーーうシャオロン！今日のグルッペンからの招集、遅れた奴はトントンからの粛清や言うとるぞ！早よ行こうや！」
心臓あたりを押さえながら深呼吸をしていると、シャオロンくんの背中越しに、見知った声と、見知らぬ姿…？
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。ﾏﾙ(プロフ) - 星空さん» コメントありがとうございます◎わ〜とてもうれしいです！たくさんきゅんを摂取していってくださいね！ゆっくりにはなりますが、更新の方頑張りますので、ゆるっと応援お願いします。 (2020年8月20日 6時) (
レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - もうめっちゃ心臓がキュンってします……！！好きですありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私もこんな青春したい(´；ω；｀)この小説でドキドキ摂取してます(？)これからも無理せずに更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月19日 3時) (レス) id: df42e0e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - デデドン！さん» コメントありがとうございます◎ゆるゆるになりますがこれからもがんばります…！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
。ﾏﾙ(プロフ) - トドルゴンさん» コメントありがとうございます◎ほんとうですかうれしいです〜！(T . T)きっと心臓きゅって掴んだまま離しません！どうか引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月13日 22時) (レス) id: 67fc3fdd24 (このIDを非表示/違反報告)
デデドン！ - めちゃくちゃ文が綺麗で好きです、、これからも頑張ってください！ちゅっ！！ (2020年8月13日 21時) (レス) id: 2c8648c87a (このIDを非表示/違反報告)
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