標的14…退学騒動と恩師(後編) ページ17
続き
その歪んで笑う口元が、何かを企むリボーンの笑った口元にすごく似てて…す、すごくイヤな予感がするんですが…!?
『根津先生って、東大卒でしたっけ?』
根「え、ええ!まぁ!」
『ほうほう、東大卒ねー…なら、中学っつー義務教育期間中は、ほとんどの問題が“退学”じゃなく“停学”で処理されるってのもわかんだよなーぁ?』
根「Σなっ!?」
ツ「Σえ!?そ、そーなんですか!?」
『法律上は、な…』
そう言いながら誰かへメールを送った坂田さんは、また根津を睨むように見返した
そんな根津は、なにか都合でも悪いのか…わかりやすく汗が出まくっていた
『いやー、まさか、あれだけ自分を東大卒だと言いふらしていたのに、嘘でしたーなんて…あるわけねーよな?』
根「は、はははは!も、もちろんですと「失礼します」もっ…!!」
根津の言葉を遮って部屋に入ってきたのは、学ランを着たリーゼント…風紀委員の人だった
その人はまっすぐ坂田さんのところへ行くと、何か紙の束を渡して出て行った
坂田さんはその紙束を読んでいるみたいで、少ししたらため息をつきながら顔を上げた
『なるほど…五流大卒の学歴詐称…ねっ』
根「Σそ、それは…!!」
ツ「さ、詐欺ーー!?」
「どういうことだね?根津君」
獄「んだよ、ウソついてたってのかよ…だっせーな」
校長室の中での突然の事実に、オレは今まで言われてきた事を思い出して心底腹が立った…そんなことしてまで教師になりたかったのかよ!!
そんな中、坂田さんが、いつもオレに向けてくれるようなあったかい雰囲気を消して…冷たくて鋭い目で根津を睨んでいた
『…おい』
根「Σひ、はひっ!?」
『俺ァさ、別にてめぇが何処で誰をだましてようが…はっきり言って興味ねーんだよ
だけどな、教師を…未来あるガキ共に手習いを教えてやるってーなら…』
ギラリと…光に反射して光った坂田さんの目に、少しだけ…悲しみが見えた気がした
そしてそのまま、根津のえりを掴みあげる
『教え子のために、国家転覆でもしてやるっつー心構えができねーってんなら、詐欺なんてハンパやってまで、教師なんてやってんじゃねーよ…!!』
その声は重くて、鋭くて、冷たい…どこか悲しそうにも聞こえるその声に根津は完全にビビって、放されても腰が抜けて座り込んでいた
そういうオレも、獄寺君も…坂田さんがいなくなるまで、一歩も動けずにいたのは確かだった
標的15…飛び降り未遂事件→←標的13…退学騒動と恩師(前編)
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十六夜☆(プロフ) - モエナさん» コメントありがとうございます!メガティブになってた所を修正しました。教えて下さりありがとうございます! (2018年6月18日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
モエナ(プロフ) - 銀魂とリボーンのコラボ好きです!応援してます!後、標的6の最後辺りのネガティブがメガティブになってます。気になったのでコメントさせて頂きました! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 108ca69897 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 銀魂とリボーンの作品が大好きで、凄く嬉しい作品です。雲雀さんカッコいい!!これからも無理せず更新頑張ってくださいね応援します。 (2018年6月10日 17時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 銀魂きたーーーーーー!!!!!!!!!!!これからどうなるのかが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年6月9日 13時