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きっかけ 3 ページ13

『…もちろん。
私に出来る事なら何でも!
散々お世話になってるもん、
何でも言って。』


愛ちゃんが訝しげに見つめる中、

隼くんは穏やかに話し始めた。


隼「…僕はね、愛さんには、もうずーっと前から
友達以上のお付き合いを申し込んでるんだ。
でも未だに、待ってって言われ続けてる。
…可哀想でしょ?
健全な21歳の男がさ、中坊より進んでないの。
人にはデカい事ばっか言うのに、
ビビりでヘタレなのは愛さんだから。
…情けないでしょ?
ぼちぼち覚悟決めるように説得してくれる?」


愛『っ!はぁっ!?』


愛ちゃんが真っ赤になって目を丸くした。



…ふふっ。そうだったんだ…。


『…そうだよね。
隼くん程の人が、ずーっとヘタレ愛ちゃんを
待ってくれてたなんてね…。
私も今まで気が付かなくって申し訳ないよ。
…愛ちゃん、そろそろバチが当たるよね…。』


私も隼くんに合わせて深く頷いて、

愛ちゃんの肩を抱いてしみじみと語りかけた。


『…愛ちゃん、お家の人にはさ、今夜は
私の家に泊まったって言えばいいから。』


愛『な、な、何を言い出してんの…?』


『…隼くん、よろしくね。持って帰ってね。』


隼「了解しました!…じゃあ、向こうに
挨拶だけしてくるね!」


隼くんはスゴいスピードでスタッフさん達に

挨拶して、玲於に何かを耳打ちすると

すぐに戻ってきた。



『…愛ちゃん、お幸せに。
誰かに取られてからじゃ後悔するよ?』


愛『…何?え?あ、うん。…は?』


真っ赤な顔のままガチガチに固まった

愛ちゃんの背中を押して隼くんに預ける。



隼「Aちゃん、ありがとー!
ほら、行くよっ!」



隼くんはまごつく愛ちゃんの手を引いて

にこやかに帰って行った。



隼くん、…グッドラック!




二人の背中に手を振りながら、

私は爽やかな達成感に包まれた。





.

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しをちゃ(プロフ) - まぁさんおはようございます!また読ませていただけるのかな?と思ってます! (2021年10月25日 4時) (レス) @page49 id: dc85e84606 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - まぁさんお元気ですか??? (2018年12月5日 13時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - まぁさんこんにちわ!やっぱり何度読ませて頂いても泣ける。゚(゚´Д`゚)゚。本当に好きです! (2018年4月6日 16時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - この終わり方私も好きです、ナケチャイマスケド(><)名古屋ドーム私も行きますよ!楽しみましょう!続き楽しみにしてます (2018年4月4日 13時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - まなさん» こんにちは!"カオル"は主人公の芸名です。私としては、主人公は本名非公開で芸能活動してた設定でお話を進めています。なのでずっとカオル呼びの登場人物もいます。お返事がズレていたら、ごめんなさい。 (2018年4月3日 1時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぁ | 作成日時:2018年1月11日 22時

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