歌い手系カフェ店員と声優さん 2nd (ページ34)

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79杯(江口side) ページ34

Aがスタッフルームから出てきた

今日は気合が入っているのか
いつもは軽くしかしてないメイクをバッチリとしてていつも以上にかわいい

なんとなく表情が固くて緊張してるのがわかる

『へ、変なところないですか？大丈夫ですか？？

ワンピースダサくないですか？靴下と靴合ってますか？ミスマッチじゃないですか？？』

相当不安みたいだ

「大丈夫！！いつもより可愛い！！自信持って！」

『おしゃれさんな拓也さんに言われると安心します！！ありがとうございます！！』

「珍しくおめかししてんのか～」

『てんちょーもしてみたらどうです？

たまにはいいですよ～』

「俺はこのままでもイケメンだからいーの！」

『否定できないのが悔しい』

そう言いながら俺の横に座るA

「なんか淹れるか？」

『トイレ行きたくなったら嫌だからいりません！』

「あっそー」

髪はゆるく巻かれておりふわふわしていて触りたくなる

髪が揺れるたびにふ香る匂い

いつもと違う匂い

「香水変えた？」

『え！そうなんですよ！！

拓也さんとお出かけしたときは柑橘系のものでした！これはベリー系のです！』

もしかして匂いキツイですか⁉️

とまたあわあわし始めた

「いやいや！隣に座ったときにふわっと香るくらいだったから全然キツくないし大丈夫！」

『よかったー』

雑談をしながらコーヒーを飲み終えると
ちょうどいい時間だった

「そろそろ行く？」

『あ！はいお願いします！』

「てんちょーごちそうさま！お金ここに置いておくね！」

「あいよー！稽古がんばー」

『行ってきまーす』

「行ってきます！」

常連にだけ許される行為

お金を机においてお店を出る！！！！

「じゃあ、車回してくるからちょっとまってて！」

Aをお店の前で待たせて駐車場まで車をとりに行った