歌い手系カフェ店員と声優さん 2nd (ページ33)

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私は気合を入れてメイクすると子どもっぽくなりがちなのであらかじめ聞いておいた矢田さんのアドバイス通りにアイメイクをしていく

シャドーはアイホール全体にベース

①二重幅を少しはみ出るくらいに薄めのブラウン
②二重幅にワントーン暗いブラウン
③二重幅より狭く締め色の濃いブラウンでくっきりとした目に
涙袋は①と②を混ぜて目尻から目頭にかけて薄く
乗せすぎて目の周りが暗くなりすぎないように注意！
アイラインはブラウン系で少しタレ目気味に引いて優しい印象にすることにより！

おめめぱっちり優しげフェイスの完成！！！

とのことだった

さすがメイクさん

その通りにやるとなんとびっくり私らしくない私の完成！！

え～すご～

と感動していたら

ｺﾝｺﾝ

スタッフルームの扉がノックされた

『はーい？』

「迎えに来たよ」

『え、あ！！拓也さん！？！？！

うそ！もうそんな時間!?

おまたせしてしまってすみません！！』

「いやいやww全然大丈夫だしまだ時間に余裕あるからコーヒー飲んでから行こうかなって思ってたの」

『あ、そうなんですね！』

「そーそー！」

それを言ったっきり
何故かこちらをみながらニコニコして黙ってる拓也さん

『あの、何かどこかおかしいですかね!?!?!』

「いやいや！全然！！いつもと違うメイクでかわいいなって思ってたの」

その言葉に顔が熱を持ち始める

「かわいいw
照れてるの？」

『て、て、てんちょー！！
拓也さんのコーヒー入れ終わりました!?!?!
終わりましたね？？終わったって！！！ほら！』

冷める前に飲んでください！！！！、

とだいぶ無理がある言い訳をしてスタッフルームから拓也さんを追い出す

時間を見ると12:15

45分にここを出るはずだから

まぁまぁ時間に余裕がある

悪れものがないか、

台本、ハンカチ、ティッシュ、お財布、ペンケースなどなど念入りに見直した

『うん、おっけ』

お気に入りの香水を3プッシュほど身にまとい
スタッフルームを出る

あー
すでに緊張してきた