歌い手系カフェ店員と声優さん 2nd (ページ12)

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57杯ページ12

無理難題、、、、どうするべき？？

『考える？？』

「だな？そうだと思った。
アイリスは賢いから考えるだろう、でもそれだけじゃだめ、考えて答えが出なきゃ意味がない、下手な演技でも意味がない、

だから頼れ、俺を、俺らを、演技のプロを、
それにもう友だちだろ？酒も飲んだ、ご飯も食べた、酔っ払ったところを介抱した！

これを友だちと言わず何と言う？」

『その説は家まで送っていただきありがとうございました』

そうじゃないけどまぁいいやw、と満足そうに私の頭を撫でる津田さん

「今日のライブ感動したよ、
ほんとうにきみはすごい、これからよろしく、
10周年、それと役者デビューおめでとう」

視界がぼやけ目頭が熱くなる

『あ、、あり、ありがとうございます』

「お兄さんからもなんかあるみたいだよ」

涙を拭うのをやめ前を向く
まもくんとすばくんが小さなフラワーブーケを持って立っていた

「アイリス、ずっと僕らの後ろを付いてきていた君が僕の知らないところでこんなに大きくなっていたなんて知らなかった。
お兄ちゃん寂しいな？wなぁすばる？」

「そうッスね！
ほんとに何かあれば俺らの後ろついて回って一緒に稽古して、笑って、怒られ、泣いて、泣き虫なのは変わってねぇけどひとりで色々やれるようになってんじゃんスゲェーよ！
これからも妹として俺ら兄貴を頼れよな！」

ぐしゃぐしゃとふたりに少し乱暴に頭を撫でられる

それは不思議と嫌じゃなくて懐かしくて

涙が溢れ出た

『はいっ！あ、ありがとうございます、
ほんとうにまた、お世話になります

ご指導のほどよろしくお願いいたします』

みんなに泣き顔を見られたくなくて勢い良く頭を下げる