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私達はお互い顔を合わせた後、マークがゆっくりと扉を少しだけ開ける。
「やっぱり戻って来てたんじゃないか！一言言ってくれよな〜」
「悪いな、ディラン。ついさっき戻って来たばかりなんだ…」
「そうか、なら仕方ないね。デートはどうだった？」
少しの間彼らは会話を続けた。
するとディラン君が何か違和感を感じたのか、こんな事を言ってきた。
「？それにしても、部屋の電気はつけないのか？真っ暗じゃないか」
「え？あっああ…そうだな。後でつけるよ」
「マーク…meに何か隠してるね？」
ドキン、と心臓が飛び出しそうになる。
すっ鋭い…！さすがディラン君……
「な…どうしてそう思うんだ？」
「んー、何かyouの態度がよそよそしいというか…meの長年の勘がねぇ」
「……ディラン、ちょっと中に入ってくれ」
マークはそのままディラン君を部屋の中に招き入れた。
きっと何か考えがあるのかもしれない。
「What？誰かいる…？」
暗闇でよく見えない中、他に誰かいるのは感じるみたい。
マークが扉を閉めてから部屋の電気をつけると、一気に部屋の中が明るくなる。
「こっこんばんは…ディラン君」
「！？Aじゃないか！Why？何故ここに？」
「俺が連れて来たんだ」
混乱するディラン君にこれまでの経緯を話していく。
最後の夜だから一緒に過ごしたいと、正直に全部。
「なるほどね〜！you達の熱い想い、ギンギンに伝わってきたよ！」
「そこでだ、ディラン。お前に協力して欲しい」
彼に協力して欲しい事…それは私がシャワールームにいる間、他のメンバーが入って来ないかマークと一緒に見張って欲しいとの事だった。
「そんなのお安いご用さ！誰かシャワールームに来ようとしたら、Meが上手い事別の場所に誘導してみせるよ」
「ありがとう、ディラン。恩に着る」
「ごめんね、迷惑かけちゃって……」
「気にする事ないさ。youにはいつもマークが世話になってるからね！」
そこからはまたスパイのように隠れながらシャワールームへと移動を開始する。
途中、他のメンバーの人に遭遇しかけたけど、ディラン君が彼らに話し掛けてくれたおかげで何とか避ける事が出来た。
目的地に到着すれば、幸いにも誰も利用している人が居なかった。
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年8月23日 16時
