君と繋いだ手の先へ part2【イナイレ】 (ページ40)

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海を満喫して最後にやってきたのはアメリカエリア。
このエリアをよく知るマークに案内してもらいながら歩いていく。

「…あ……」

色々なお店が並ぶストリートを歩いていると、ある露店に目が止まった。
そこには綺麗なアクセサリーがたくさん並んでいる。

「あの店が気になるのか？」

マークは私の視線がじっとアクセサリー屋さんに向けられている事に気付いたみたい。
私が素直に頷けば、一緒にお店に向かってくれた。
近くで並べられているアクセサリーを見ると、どれも本当に素敵なものばかりだ。

その中の一つに強く惹きつけられるものを見つけた。

「あっあの、これください…！」

気付けばそれを手に取って購入していた。
一頭のユニコーンがモチーフのネックレス。
立髪や尻尾がエメラルドグリーンに輝いていて、真っ先にマークが思い浮かんだ。

彼に贈りたい…その思い一心で買ったけど、買ってすぐその場で渡すのもなんかな…

「何か気に入ったものでもあったのか？」
「え…うっうん。家族のお土産にちょっとね…」

適当な嘘で誤魔化したけど…
うーん…一体どのタイミングで渡せば良いのやら。
取り敢えずスカートのポケットの中に入れたまま、アクセサリー屋さんを後にした。