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それからは各々で記念写真を撮り、いよいよ会場前でみんなで集合写真を撮る事に。
もちろんリトルギガントのみんなも一緒にね。
会場前には応援に来てくれた方々がまだ沢山居て、祝福の言葉を掛けてくれていた。
早速みんな好きなように並ぶ中、私の手を掴む誰かの手が。
「あ、マーク！」
「やっと近くに来れた。隣、いいか？」
「うん、もちろんっ」
私の左隣にマークが並ぶ。
…と、今度は右隣には彼がやって来た。
「じゃあ、こっち側は俺でいいよな」
「フィディオ！」
スッと現れた彼はまさに白い流星の如し…それくらい自然な流れで隣に並んでいた。
「待て。どうしてAの隣がよりによってお前なんだ」
「集合写真なんだから、反対隣は必然的に誰かが並ぶだろ？だったら、俺が並んだ方が良いと思ってさ」
「別にフィディオである必要性は全く無いんだが」
今までに何度か見た事のあるこの雰囲気。
さすがに今は火花を散らしてもらう訳にはいかない…！
「ふっ二人とも、喧嘩するなら私他の人と撮るからね！」
思わずそう声を上げれば、二人はピタリと喧嘩をやめる。
面白いくらいに大人しくなって何だか少し拍子抜けしてしまう。
「Aが言うなら…我慢しよう」
「流石に愛しの彼女の言う事なら、聞かない訳にはいかないって訳か」
「…というか、Aちゃんがマーク君と並ぶのは分かるけど…」
「何ちゃっかりフィディオが反対隣に居るんだよ…」
他の男の子達がそんな話をしていたとか、していなかったとか…
「はーい、撮るよー！」
パシャリ、とシャッターが切られる。
国境を越えた絆が今この瞬間、ひとつになったんだ。
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年8月23日 16時
