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※エドガーと吹雪をマークとディランで交換しています。
そのため天空の使徒戦は捏造が多い為、ご注意ください。
「…ん……ここは…？」
ベッドの上で目が覚めた。
いつの間に部屋に戻って来たのだろうかと、上半身を起こしたところで今までの記憶が蘇ってくる。
そうだ…私、あの男の子に眠らされて…
辺りを見渡せばここは石造りの部屋で、ベッドの他には部屋の真ん中にポツリと机と椅子があるだけ。
あとは窓が一つ設置されているのみという、何とも寂しげな部屋だった。
取り敢えずベッドから降りてみる。
「！そうだ、窓から逃げられないかな…」
唯一の外へと通じているであろう窓に近づき開け放った。
下を覗いてみたけれど…
「たっ…高い……！」
とてもじゃないけれど、飛び降りれるような高さではない。
仮に飛び降りるならそれはもう自ら死を選ぶのと同じになってしまう。
すると次の瞬間ガチャリ、とドアを開く音が。
誰か来た…！
私は慌てて窓から離れるとベッドの上へ座った。
「お目覚めですか」
入って来たのは青い髪をした背が高い青年。
彼もまたあの男の子と同じように変わった格好をしていて、背中には翼が生えている。
「え…はっはい…」
取り敢えず返事をすると、彼の視線が開け放たれた窓の方へと移動した。
！どうしよう、見つかっちゃった…！
逃げようとした事、バレちゃうんじゃ……
「今朝は少々冷えてございます。朝風は体に毒ですよ」
そう言いながら窓を閉める彼。
そして次にカラカラとワゴンを引きながら別の人達が入ってきた。
「こ、これは一体…？」
「朝食でございます」
次々とワゴンから机に料理が並べられていく。
あんなに殺風景だったこの部屋が、机の上だけみるみるうちに彩られていった。
「朝食って…これ、全部ですか！？」
全て並べ終えた料理の数々はあまりにも豪華過ぎる。
フルーツにサラダにスープ、さらに鷄の丸焼きなどといった朝食とは思えないメニューだ。
「さあ、どうぞ」
「ええと…」
どうぞ、と言われましても…
「お気に召しませんか？では、すぐに別の料理を…」
「いっいや、食べます！食べるので変えていただかなくて大丈夫です…！」
なかなか手をつけようとしない私に料理が気に入らないと勘違いされたみたいで、危うく変えられるところだった。
そんなもったいない事するくらいなら…もう大人しく食べるしかない。
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年8月23日 16時
