限界 ページ13
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壱馬side
健さんと手分けして、楽屋から出て行った翔吾を探した。
陸さんの手を振り解いた翔吾の姿を見て、
めちゃくちゃ悲しそうな顔をした陸さん。
遠くから見てた俺でも、
このまま消えてしまうんじゃないかと
錯覚してしまうほど
今の翔吾は弱く、脆い。
だからこそ、俺達が守らなきゃいけない。
メンバーが悲しんでるのなら、
俺達他のメンバーが助けるんだ。
楽屋があるフロアを探したけどどこにも居なかった。
空いてる会議室とか、トイレとか
全部開けて回ったけどどこにも居ない。
あと考えられるのは、屋上？
…いや、それは流石に、、
いくら弱ってるからとはいえ、
命を粗末にするような男じゃない。
それか、……屋上に繋がる非常階段、！！
自分達が居たフロアの一番端っこにある扉から
非常階段を駆け登った。
その途中で、ガン！と大きな音が響き渡って、
その音が途中で止まる事は無かった。
ようやく人影が見えた時、俺は理性を失った。
壱「っ翔吾！！！やめろ！！」
翔「…っ、…」
壱「翔吾、！お前、何してんねん！」
翔吾の元に辿り着いた時、
翔吾は自分の拳を壁に何度も叩きつけていた。
無の表情で淡々と壁を殴り続けていた。
急いで止めに入ったけど、もう手遅れで。
右拳を見たら出血が止まる様子はなく
至る所が切れていて、見るに耐えなかった。
手を見た後、翔吾の顔を見たら
ギュッと口を結んで、唇を噛んでいた。
…ああ、なんか既視感あるなと思ったら
あの時…Aが事故にあった時の翔吾に似てるんや。
ほっといたらこのまま翔吾も事故に遭うんちゃうかって、
そんな事を考えてたあの時の翔吾に。
俺は怖くなって、そのまま翔吾の手を握ったら
いつものへにゃりとした優しい笑顔、
のようなものを見せられた。
翔「…ごめん、壱馬、笑 ちょっと、ムシャクシャした笑」
壱「……翔吾、」
翔「俺は大丈夫。心配してくれて、ありがとう。」
壱「…なぁ、」
翔「俺なら、大丈夫やから「っなぁ！！俺の目、見ろって！！」、…」
壱「何でそんな、消えそうな顔で、笑うん。せめて俺らメンバー前では、強がらんといてや、…いいやん別に、泣きたいなら泣けばいいやん、」
壱「辛い時は辛いって言えや、！俺らが、助けるから、支えるから！」
頼む、早く終わらせてくれ。
そうじゃなきゃもう限界だ。
俺の言葉じゃ、翔吾には届かない。
どうしてもAじゃなきゃ、ダメなんだ。
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まぁむ(プロフ) - わーさん» 素敵なコメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです（ ; ; ）これからの二人の未来を見守っていてください♡ (2021年11月1日 15時) (
レス) id: c6d2895284 (このIDを非表示/違反報告)
わー - 心がギュッとなります。しょうご君と主ちゃんが幸せになりますように。💖更新楽しみに待っています！ (2021年10月29日 9時) (レス) @page18 id: 7104af556d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 最高。無理しない程度に頑張ってください。できるのを楽しみに待ってます。読んでって笑う。続きが気になります。 (2021年9月5日 22時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - ユウコさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも頑張ります！ (2021年9月5日 12時) (レス) id: b7e42ff26d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 読むの待ってます。できるのを楽しみに待ってます。最高すぎて、ハマってます。 (2021年8月29日 18時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2021年8月28日 10時
